おど)” の例文
なおおどろくべきことには、彼等は明瞭めいりょうなる日本語を話すことを発見せり、わが隊はこれより彼らを連行し、直ちに帰艇せんとす、終り”
大宇宙遠征隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
するとおどろいたことは学校帰りの子供らが五十人も集って一列になって歩調をそろへてその杉の木の間を行進してゐるのでした。
虔十公園林 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
健三はぜんの上から急に眼を上げた。追憶の夢をおどろかされた人のように。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
樫鳥かけすが何度も身近から飛び出して私をおどろかした。道は小暗い谿襞たにひだを廻って、どこまで行っても展望がひらけなかった。このままで日が暮れてしまってはと、私の心は心細さでいっぱいであった。
冬の蠅 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
造化の摂理おどろくべきものあり。
するとおどろいたことは学校帰りの子供らが五十人も集って一列になって歩調をそろえてその杉の木の間を行進しているのでした。
虔十公園林 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
このムーア彗星に降りて第一歩を印した隊員がおどろいたのは、この大彗星が地球の数十倍もある巨大なものだったし、質量も大きかったので大変な重力であり、そのままではあまりに身体が重く感じ
大宇宙遠征隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ところがおどろいたことは、六本うで木のまた向ふに、三本うで木のまつ赤なエボレツトをつけた兵隊があるいてゐることです。
月夜のでんしんばしら (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
ところがおどろいたことは、六本うで木のまた向うに、三本うで木のまっ赤なエボレットをつけた兵隊があるいていることです。
月夜のでんしんばしら (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
その時向うから銀色の光がパッとして小さな海蛇うみへびがやって来ます。くじらは非常におどろいたらしく急いで口を閉めました。
双子の星 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「いやこんにちは。おまねきにあずかりまして大へん恐縮きょうしゅくです。」と云いました。みんなは山男があんまり紳士風しんしふう立派りっぱなのですっかりおどろいてしまいました。
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
南のずうっと向うの方は、白い雲かきりかがかかり、稲光いなびかりが月あかりの中をたびたび白くわたります。二人はすずめの卵ぐらいある雹のつぶをひろっておどろきました。
十月の末 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
すると若い博士はおどろいて何べんも眼鏡めがねを直してゐましたがたうとう半分ひとりごとのやうに云ひました。
虔十公園林 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
すると若い博士はおどろいて何べんも眼鏡めがねを直していましたがとうとう半分ひとりごとのように云いました。
虔十公園林 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
須利耶すりやさまは童子どうじをふりかえりました。そしたら童子はなんだかわらったまま、たおれかかっていられました。須利耶さまはおどろいていそいでめられました。
雁の童子 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
マヂエル様と叫びながらおどろいて眼をさましますと、ほんたうにからだが枝から落ちかゝつてゐます。
烏の北斗七星 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
マジエル様とさけびながらおどろいて眼をさましますと、ほんとうにからだが枝から落ちかかっています。
烏の北斗七星 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そのとき須利耶さまのおどろきには、いつか雁がみな空をぶ人の形にかわっておりました。
雁の童子 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
しかしながらすでにみだりに人の居ない座敷の中に出現して、ほうきの音を発した為に、その音におどろいて一寸のぞいて見た子供が気絶をしたとなれば、これは明らかな出現罪である。
獅子は不審さうに、しばらく中を見てゐましたが、いきなり戸口をたたいてはひつて来ました。猫どものおどろきやうといつたらありません。うろうろうろうろそこらをあるきまはるだけです。
くるっと立って鉄砲玉てっぽうだまのように外へ走って出られました。そしてまっ白な雲の一杯いっぱいちた空にむかって、大きな声でき出しました。まあどうしたのでしょう、と須利耶の奥さまがおどろかれます。
雁の童子 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
するとおどろいたことは山男のすぐ横でものを言ふやつがあるのです。
山男の四月 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
するとおどろいたことは山男のすぐ横でものを言うやつがあるのです。
山男の四月 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
二人はすずめの卵ぐらゐある雹の粒をひろっておどろきました。
十月の末 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
みんなもひどくおどろきました。
鹿踊りのはじまり (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
みんなもひどくおどろきました。
鹿踊りのはじまり (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
すっかりおどろいてしまふ。
楢ノ木大学士の野宿 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
すっかりおどろいてしまう。
楢ノ木大学士の野宿 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)