ふる)” の例文
王侍御は急いで出て来たが、客がもう帰っていないので、訊いてみるとその事情が解った。王侍御はふるえあがって顔色が土のようになった。彼は大声を出していていった。
小翠 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
呆気に奪られつつも、此奴こいつまでも人を莫迦にするのか! と烈しい怒りに身をふるわせながら、私は押されるままに机の前まで後退って来たが、あたりを見廻しながらユアンが低い声で私に聞いた。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)