痙攣しび)” の例文
竜太郎の身体のどこかがキュッと痙攣しびれる。しかし、恐怖の感じは、まるっきりなかった。
墓地展望亭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「俺といえどもそうなんだよ、痙攣しびれるような思い出ばかりが、頭の一所に残っているばかりで、そのほかのことは覚えていない。……しかし俺はどうしても求める! あの恍惚うっとりとした夢を求める!」
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)