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咳
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しはぶき
ふりがな文庫
“
咳
(
しはぶき
)” の例文
はて、
何
(
なん
)
の
菜
(
な
)
だ、と
思
(
おも
)
ひながら、
聲
(
こゑ
)
を
掛
(
か
)
けようとして、
一
(
ひと
)
つ
咳
(
しはぶき
)
をすると、
此
(
これ
)
は
始
(
はじ
)
めて
心着
(
こゝろづ
)
いたらしく、
菜
(
な
)
を
洗
(
あら
)
ふ
其
(
そ
)
の
婦
(
をんな
)
が
顏
(
かほ
)
を
上
(
あ
)
げた。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
六七人の暗がりに立つた人數は、
咳
(
しはぶき
)
一つする者もなく、息を殺して聽き入ります。
銭形平次捕物控:225 女護の島異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
門に立ちよりて
八四
咳
(
しはぶき
)
すれば、内にも
速
(
はや
)
く聞きとりて
誰
(
た
)
そと
咎
(
とが
)
む。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
冬の光しんかんたるに真竹原閻魔大王の
咳
(
しはぶき
)
とほる (二〇七頁)
文庫版『雀の卵』覚書
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
たまたまは
咳
(
しはぶき
)
の音きこえつつ山の深きに
木
(
き
)
こる人あり
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
▼ もっと見る
うつかり
咳
(
しはぶき
)
をとりおとすと
雪
(新字旧仮名)
/
高祖保
(著)
と
御年紀
(
おんとし
)
十五の
若君
(
わかぎみ
)
が
御戒
(
おんいましめ
)
の
理
(
ことわり
)
に、
一統
(
いつとう
)
感歎
(
かんたん
)
の
額
(
ひたひ
)
を
下
(
さ
)
げ、
高
(
たか
)
き
咳
(
しはぶき
)
する
者
(
もの
)
無
(
な
)
く、さしもの
廣室
(
ひろま
)
も
蕭條
(
せうでう
)
たり。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
平次の物語りの恐ろしさに、
咳
(
しはぶき
)
一つする者もなかつたのです。
銭形平次捕物控:229 蔵の中の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
古書の
帙
(
ちつ
)
のぼる鼠の尾は引きて夜の
咳
(
しはぶき
)
に乱れたりけり
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「え、え、」と、
小
(
ちひ
)
さな
咳
(
しはぶき
)
を、
彼方
(
かなた
)
の
其
(
そ
)
の
二階
(
にかい
)
でしたのが、
何故
(
なぜ
)
か
耳許
(
みゝもと
)
へ
朗
(
ほが
)
らかに
高
(
たか
)
く
響
(
ひゞ
)
いた。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
冬の光しんかんたるに真竹原閻魔大王の
咳
(
しはぶき
)
のこゑ
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
其
(
そ
)
の
人
(
ひと
)
たちを、こゝにあるもののやうに、あらぬ
跫音
(
あしおと
)
を
考
(
かんが
)
へて、
咳
(
しはぶき
)
を
聞
(
き
)
く
耳
(
みゝ
)
には、
人氣勢
(
ひとけはひ
)
のない
二階
(
にかい
)
から、
手燭
(
てしよく
)
して、する/\と
壇
(
だん
)
を
下
(
お
)
りた
二人
(
ふたり
)
の
姿
(
すがた
)
を、
然
(
さ
)
まで
可恐
(
おそろし
)
いとは
思
(
おも
)
はなかつた。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
肺
(
はひ
)
やみの
咳
(
しはぶき
)
洩
(
も
)
れて
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
此
(
こ
)
の
樣子
(
やうす
)
を、
間近
(
まぢか
)
に
視
(
み
)
ながら、
毒
(
どく
)
のある
目
(
め
)
も
見向
(
みむ
)
けず、
呪詛
(
のろひ
)
らしき
咳
(
しはぶき
)
もしないで、ずべりと
窓
(
まど
)
に
仰向
(
あふむ
)
いて、
病
(
やまひ
)
の
顏
(
かほ
)
の、
泥濘
(
ぬかるみ
)
から
上
(
あ
)
げた
石臼
(
いしうす
)
ほどの
重
(
おも
)
いのを、ぢつと
支
(
さゝ
)
へて
居
(
ゐ
)
る
病人
(
びやうにん
)
は
奇特
(
きどく
)
である。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
云
(
い
)
つて、
杖
(
つゑ
)
をまつすぐに
持直
(
もちなほ
)
すと、むかうで
長頭
(
ながあたま
)
が、
一
(
ひと
)
つ
幽
(
かすか
)
な
咳
(
しはぶき
)
。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
老爺
(
ぢい
)
は
咳
(
しはぶき
)
を
一
(
ひと
)
つ
故
(
わざ
)
として、
雪枝
(
ゆきえ
)
の
背中
(
せなか
)
を
丁
(
とん
)
と
突出
(
つきだ
)
す。これに
押出
(
おしだ
)
されたやうに、
蹌踉
(
よろめ
)
いて、
鼓草
(
たんぽゝ
)
菫
(
すみれ
)
の
花
(
はな
)
を
行
(
ゆ
)
く、
雲
(
くも
)
踏
(
ふ
)
む
浮足
(
うきあし
)
、ふらふらと
成
(
な
)
つたまゝで、
双六
(
すごろく
)
の
前
(
まへ
)
に
渠
(
かれ
)
は
両手
(
りやうて
)
を
支
(
つ
)
いて
跪
(
ひざまづ
)
いたのであつた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
言
(
ことば
)
が
途絶
(
とだ
)
えた、
咳
(
しはぶき
)
をして
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“咳(
咳嗽
)”の解説
咳嗽(がいそう、en: cough)とは、医療分野における症状の一種であり、肺や気道から空気を強制的に排出させるための生体防御運動であり、通常繰り返して起こる気管・喉頭・呼吸筋の反射的な収縮運動である。一般的には咳(せき)という。
(出典:Wikipedia)
咳
漢検準1級
部首:⼝
9画
“咳”を含む語句
咳嗽
咳声
咳払
謦咳
咳枯
空咳
咳嗄
癆咳
咳拂
一咳
咳一咳
打咳
百日咳
癆咳病
御咳
咳入
労咳
咳唾
咳込
小咳
...