湯槽ゆつぼ)” の例文
起きても、羽織すら用意して来なかったので、内湯に行ったのである。広いという程でないけれど、澄み切った礦泉が湯槽ゆつぼに溢れている。足の爪尖つまさきまで透き通って見ることが出来る。
渋温泉の秋 (新字新仮名) / 小川未明(著)