“ゆな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
湯女88.1%
弓鳴9.5%
湯鳴2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
更にその上へ青い藺笠いがさを被って顔をつつみ、丁字屋の湯女ゆなたちにも羞恥はにがましそうに、奥の離れ座敷に燕のように身を隠します。
大衆文芸作法 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
かなり長い間、ピシッピシッと盛んな朝稽古の弓鳴ゆなりが聞え、それが止むと、やがて今度は、音吐朗々と経書を読む声がするんです、それが逗留中、毎朝、欠かすことがなかった。
小説のタネ (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陣屋の板庇いたびさしから白い月がさしている。秀吉はそういいながら湯鳴ゆなりする釜の前にしばしかしこまっていた。陣中でも折々は茶に集まったが、かくの如く秀吉が素直すなおせきとして見せたことはない。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)