“猖獗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうけつ92.3%
さかん2.6%
しやうけつ2.6%
しようけつ2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼も、やがて西海のもくずと消え、さしも、猖獗しょうけつを逞しゅうした伊予の巣窟も、陥落してしまったが、あとの世まで、妙な陰影は残さなかった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まあこれを見ろよ、東京じゃ大騒ぎだぜ、眠り病が大猖獗しょうけつだ……、君もあんまりよく寝てるからやられたんじゃないかと思って心配しちゃったよ」
睡魔 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
日本で初めてこのやまい流行はやり出したのは明治二十三年の冬で、二十四年の春に至ってますます猖獗しょうけつになった。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
一七八九年に彼らはこの悪疫に見舞われたが、これは天然痘の一切の特徴と猛烈さとをもって、彼らの間に猖獗しょうけつを極めた。
「双方の勢気脈を通じ、次第に猖獗しょうけつとなります様子。……なおここに詳しきことは、したため置きましてござります」
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
が、漸々だんだん病勢が猖獗さかんになるにれて、渠自身も余り丈夫な体ではなし、流石に不安を感ぜぬ訳に行かなくなつた。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
三四年前、この村から十里許り隔つた或村に同じやまひ猖獗しやうけつを極めた時、所轄警察署の当時ときの署長が、大英断を以て全村の交通遮断を行つた事がある。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
素見ひやかしの客があちらにチラリ、こちらにチラリ、ところ/″\にタクシーが横づけになつて居て、まるで、猖獗しようけつな伝染病流行当時の都市を見る様である。
名古屋スケッチ (新字新仮名) / 小酒井不木(著)