)” の例文
東京から大阪へ來ると東京の商業はまるで子供の惡戲いたづらだと云ふやうな氣がするといふ事から説き起して、大阪の人の時をしみ、金を崇ぶ事を語り
京阪聞見録 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
香具山かぐやま畝傍うねびしと、耳成みみなしと相争ひき、神代より斯くなるらし、いにしへしかなれこそ、現身うつそみも妻を、争ふらしき」
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
アッシジのひじりフランチェスコの物語。フランチェスコは雀子をしみたまひき。雀子も慕ひまつりき。現身うつしみの人にてませば、かの人もまた人のごと寂しくましき。寂しくて貧しくましき。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
これは前坂君への感謝の心と私の作歌をしむ心とを合せたものです。
遺愛集:03 あとがき (新字新仮名) / 島秋人(著)
男ごころをしめばぞ。
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
「香具山は畝火をしと」の解と共に永久不滅である。但し、拾穂抄しゅうすいしょうに既に、「誰がか持たむ」の説があるが、「笥」までは季吟きぎんも思い及ばなかったのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
温かき御心ゆゑぞ、大きなるひろき御心もてぞ、ありとあるしみたまへば、御心は神にもいたり、雀にも通ひましけむ。あなあはれ人のこの世のうつつにもかかるひじりのましまししものか。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
これは前坂君への感謝の心と私の作歌をしむ心とを合せたものです。
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
アツシジのひじりフランチエスコの物語。フランチエスコは雀子をしみ給ひき。雀子も慕ひまつりき。現身うつしみの人にてませば、かの人もまた、人のごと寂しくましき。寂しくて貧しくましき。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あたたかくると思ひて何日いつしかに身に付く清さしむ日に持つ
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
うつせみのいのちしみひびきて湯いづる山にわれは来にけり
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
御法みのり説かしき。雀子をしみたまへば雀子も慕ひまつりき。雀子にもきやすき御言葉なれば、雀子も御言葉ををろがみまつり、羽根をすりつむりさげてき。またちゆんちゆんと鳴いたりき。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
優しさにあふるるいのち耐へがたく心満ちつつ身をしみ更く
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
けふもまた山泉やまいづみなる砂のべにるかな病めるのどしみて
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
温かき御心ゆゑぞ、大きなるひろき御心もてぞ、ありとあるしみたまへば、御心は神にもいたり、雀にも通ひましけむ。あなあはれ、人のこの世のうつつにも、かかるひじりのましまししものか。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
みづからのいのちしまむ日を経つつ川上かはかみがはに月照りにけり
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
御法みのり説かしき。雀子をしみたまへば、雀子も慕ひまつりき。雀子にもきやすき御言葉なれば、雀子も御言葉ををろがみまつり、羽根をすりつむりさげてき。またちゆんちゆんと鳴いたりき。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
して世間よのなか蒼生あをひとぐさ、誰か子をしまざらめや
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
蟋蟀の啼くまもしみ手ぐさとり母の乳ゆらにゆりし子は
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
雨の夜は腸冷えやすし早寝して啼くほどの虫の音をしむ吾は
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
秋づけど草の香暑し子が髪の垂りいとほしみしみ刈り居る
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
舟びとは榜ぎぞ足らへれ少くも櫓をししみぬ揺り遊びつつ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)