あや)” の例文
奥から子供をあやしている女中の声が洩れて来た。夫人が誰かと話している声も聞えた。客は女らしい、はなやかな笑い声もするようである。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
しばらく女中と二人で、子供をあっちへ取りこっちへ取りして、あやしていた。子供は乳色の顔をして、よく肥っていた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)