“アイルランド”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:あいるらんど
語句割合
愛蘭60.0%
愛蘭土30.0%
5.0%
愛州5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(ハリスを英人だと言へばあるひおこり出すかも知れない、生れは愛蘭アイルランドで今は亜米利加アメリカにゐるが、自分では巴里人パリジヤンの積りでゐるらしいから)
しかし勿論そんなことは一度も口に出したことはなかった。彼は敷島しきしまをふかしながら、当然僕等のあいだに起る愛蘭土アイルランドの作家たちの話をしていた。
彼 第二 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
(北のかたに遊び、その夜は港に宿泊した。アイルランドの海の風景は旅人の思いを慰める。雲と水ははてしなくひろがり、さらにその果てをみるに、青い山がかすかに見え、その地は蘇州スコットランドである。)
西航日録 (新字新仮名) / 井上円了(著)
愛州アイルランドでは物と我とともにしたしむものとてなく、林野を吹く風は寒くまだ春のようすもない。はるかに故郷の三月の末を思い起こせば東台山のもとでは花をめずる人がいるであろう。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)