“殉情”の読み方と例文
読み方割合
じゅんじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この注意は学問の共同態において青年たちが殉情じゅんじょう的な結合にはしることをいましめたのである。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「何をいうのです。だから逃げるんじゃありませんか。それともあなたが、とても逃げおおせないと思うのだったら」彼は殉情じゅんじょうに目を光らせて、芝居のせりふめいた声を出した。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
しかるに検校が父祖代々の宗旨しゅうしを捨てて浄土宗にえたのは墓になっても春琴女のそばを離れまいという殉情じゅんじょうから出たもので、春琴女の存生中、早くすでに師弟の法名、この二つの墓石の位置
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)