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遵
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したが
ふりがな文庫
“
遵
(
したが
)” の例文
マサニ鬼雄トナツテ、異日兵ヲ以テ吾ガ国ニ臨ムモノアラバ、神風トナツテ之ヲ
禦
(
ふせ
)
グベシト。家人
謹
(
つつ
)
シンデ、ソノ言ニ
遵
(
したが
)
フ。…………
斗南先生
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
「
朕
(
ちん
)
はここに畏くも我上帝が、正義を行って
懼
(
おそ
)
れざる法官と、恥辱を忍んで法に
遵
(
したが
)
う
皇儲
(
こうちょ
)
とを与えられたる至大の恩恵を感謝し奉る」
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
これを丸呑みにしてことごとく欧米の風習通りに
遵
(
したが
)
わねばならぬとした宗教界の先輩や牧師等の不見識は、玉に疵の憾みなきを得ない。
一商人として:――所信と体験――
(新字新仮名)
/
相馬愛蔵
、
相馬黒光
(著)
批評家もまた古来の法則に
遵
(
したが
)
わざる、また過去の作中より
挙
(
あ
)
げ尽したる評価的条項以外の条項を有する文辞に接せぬとは限らぬ。
作物の批評
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
真の定鼎はまだ此方に蔵してあるので、それは太常公の戒に
遵
(
したが
)
つて軽〻しく人に示さぬことになつてゐるから御視せ申さなかつたのである。
骨董
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
自然は一定の法則に
遵
(
したが
)
ひて行はる。何物をも
妄
(
みだ
)
りに侵し滅さず。然れども早晩これに対して債を求む。自然は何物をも知らず。善悪を知らず。
笑
(新字旧仮名)
/
ミハイル・ペトローヴィチ・アルチバシェッフ
(著)
遂にスペイン人に
賠
(
つぐな
)
われて城に帰った、それは
吉
(
よ
)
かったが全体この女性質慓悍で上長の人の命に
遵
(
したが
)
わぬから遂に野獣に
啖
(
く
)
わす刑に処せられた
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
彼は造られていまだ程なきたゞひとりの女なるに、
天地
(
あめつち
)
神に
遵
(
したが
)
へるころ、
被物
(
おほひ
)
の下に、しのびてとゞまることをせざりき
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
現に百瀬君が此迂廻路を発見してから、大町の案内者は皆之に
遵
(
したが
)
っている。此路によれば尚お一の便利がある。
八ヶ峰の断裂
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
其人は我にいかに思惟し、いかに吟詠し、いかに批評すべきを教へ、一朝わがその授くる所の規矩に
遵
(
したが
)
はざるを見るに及びては、
忽
(
たちまち
)
又わが
我執
(
がしふ
)
を責めたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
新に添加せられたのは、唯「いづれも」の一語のみであつた。しかし事々皆先例に
遵
(
したが
)
ふ当時にあつては、此一語は能く藩士をして驚き且喜ばしめたさうである。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
幕府
遵
(
したが
)
わず、仮を定めて真と為す。列侯の議、士民の論、一も幕府に容れられず。天子また勅を下し、三家、大老を召す。大老は至らず、三家は則ち幕責を蒙る。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
そも/\厭世家なるものは社界の規律に
遵
(
したが
)
ふこと能はざる者なり、社界を以て家となさゞる者なり
厭世詩家と女性
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
今
(
い
)
ま党員たるの位地よりしてこれを言えば、本校の学生諸君をして
咸
(
ことごと
)
く改進の主義に
遵
(
したが
)
わしめ、
皆
(
み
)
なその旗下に属せしめんと欲するは、
固
(
もと
)
よりその所なり(大喝采)。
祝東京専門学校之開校
(新字新仮名)
/
小野梓
(著)
而して存ると存らざるとは磐に拠ると拠らざるとに因るとのことである、而して磐は主イエス御自身である、彼に
依頼
(
よりたの
)
み彼の
聖言
(
みことば
)
に
遵
(
したが
)
いて立ち、之に
反
(
そむ
)
きて倒れるのである
聖書の読方:来世を背景として読むべし
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
なお三年の間に勇敢な
且
(
か
)
つ法に
遵
(
したが
)
う国に仕上げて見せると、自ら高言することになっている。
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
是
(
こ
)
れ
何
(
なん
)
の
徳
(
とく
)
に
遵
(
したが
)
ふ
哉
(
や
)
。
此
(
こ
)
れ
其
(
その
)
尤
(
もつと
)
も
大
(
おほい
)
に
(五三)
彰明
(
しやうめい
)
較著
(
かうちよ
)
なる
者也
(
ものなり
)
。
近世
(
きんせい
)
に
至
(
いた
)
るが
若
(
ごと
)
き、
(五四)
操行
(
さうかう
)
不軌
(
ふき
)
、
專
(
もつぱ
)
ら
(五五)
忌諱
(
きき
)
を
犯
(
をか
)
し、
而
(
しか
)
も
終身
(
しうしん
)
逸樂
(
いつらく
)
し、
富厚
(
ふうこう
)
、
世
(
よ
)
を
累
(
かさ
)
ねて
絶
(
た
)
えず。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
その規則は「大乗教を
云々
(
うんぬん
)
してこの真実の仏教に
遵
(
したが
)
わない者は
此寺
(
ここ
)
に居ることを許さぬ、
黄色三衣
(
こうしょくさんい
)
を着けた僧侶でなければ
此寺
(
ここ
)
に居ることを許さぬ」という内規を
拵
(
こしら
)
えて私に示された。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
而
(
しか
)
してまたその志望するところに
遵
(
したが
)
って、各自になんらの
障碍
(
しょうがい
)
なく着々と進み得らるるかというに、多くの人の進み行く道程を調べてみるに、また色々の境遇に由って色々に変っている。
現代学生立身方法
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
二に曰く、是の意識に
遵
(
したが
)
ふて外に現はれたる行爲の能く其の目的に
協
(
かな
)
へる事也。
美的生活を論ず
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
文学者は決して情に
溺
(
おぼ
)
れてはならん。理に
遵
(
したが
)
って世人を誘導しなければならん。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
モーセ時にその血の半ばをとりて鉢に
盛
(
い
)
れまたその血の半ばを壇の上に
灌
(
そそ
)
げり。しかして契約の書をとりて民に
誦
(
よ
)
みきかせたるに彼ら応えて言う、エホバの
宣
(
い
)
う所は皆我らこれをなして
遵
(
したが
)
うべしと。
イエス伝:マルコ伝による
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
ついで、「国憲を重んじ、国法に
遵
(
したが
)
い」と書いてある。
天皇:誰が日本民族の主人であるか
(新字新仮名)
/
蜷川新
(著)
その時わが精神の発展が自個天然の法則に
遵
(
したが
)
って、自己に真実なる輪廓を、
自
(
みずか
)
らと自らに付与し得ざる屈辱を
憤
(
いきどお
)
る事さえある。
イズムの功過
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
真の定鼎はまだ
此方
(
このほう
)
に蔵してあるので、それは太常公の
戒
(
いましめ
)
に
遵
(
したが
)
って
軽〻
(
かろがろ
)
しく人に示さぬことになっているから
御視
(
おみ
)
せ申さなかったのである。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
公らの書翰に至っても、またこれに準じて報を為さざるなり。ただ、貴国の通商は則ち旧約に
遵
(
したが
)
いて
替
(
かわ
)
るなし。またこれ慎しんで祖法を守るのみ。幸いにこれを国王に稟せよ。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
我を呼びて主よ主よと言う者
尽
(
ことごと
)
く天国に入るに非ず、之に入る者は唯我天に
在
(
いま
)
す父の旨に
遵
(
したが
)
う者のみ、其日我に語りて主よ主よ我等主の名に
託
(
よ
)
りて教え主の名に託りて鬼を逐い
聖書の読方:来世を背景として読むべし
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
管仲
(
くわんちう
)
の
富
(
とみ
)
、
公室
(
こうしつ
)
に
(三二)
擬
(
ぎ
)
し、
(三三)
三
歸
(
き
)
反坫
(
はんてん
)
あり。
(三四)
齊人
(
せいひと
)
以
(
もつ
)
て
侈
(
おご
)
ると
爲
(
な
)
さず。
管仲
(
くわんちう
)
卒
(
しゆつ
)
す。
(三五)
齊國
(
せいこく
)
其政
(
そのまつりごと
)
に
遵
(
したが
)
つて、
常
(
つね
)
に
諸矦
(
しよこう
)
に
彊
(
つよ
)
かりき。
後
(
のち
)
百
餘年
(
よねん
)
にして
晏子
(
あんし
)
あり。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
「十五日。(十一月。)晴。風。時々雨。当日府君二十三回祭。飯田夫婦、貞白、東安、半、全八郎招請飲。」その「祭」と云ふより推すに、此年より神祭の式に
遵
(
したが
)
ふこととしたらしい。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
万
(
よ
)
ろづの事皆な空にして、法のみ独り
実
(
じつ
)
なり、法のみ独り実にして、法に
遵
(
したが
)
ふところの万物皆な実なるを得べし。自然は常変にして不変、常動にして不動、常為にして無為、法の眼に於て然り。
万物の声と詩人
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
そもそも祖法一たび定まれば、
嗣孫
(
しそん
)
は
遵
(
したが
)
わざるべからず。後来の往復は幸いに停められよ。あるいはその然らずして、再三に至るといえども、受くる
能
(
あた
)
わず。幸いにして訝を為すなかれ。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
燕王これを聞き、殷に書を
遣
(
おく
)
り、
香
(
こう
)
を
金陵
(
きんりょう
)
に進むるを以て辞と
為
(
な
)
す。殷答えて曰く、進香は
皇考
(
こうこう
)
禁あり、
遵
(
したが
)
う者は孝たり、
遵
(
したが
)
わざる者は不孝たり、とて使者の
耳鼻
(
じび
)
を
割
(
さ
)
き、
峻厳
(
しゅんげん
)
の語をもて
斥
(
しりぞ
)
く。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
遵
常用漢字
中学
部首:⾡
15画
“遵”を含む語句
遵奉
遵依
遵守
遵法
遵子
馬遵
銭遵王
遵行
遵由
遵生八牋
遵拠
曹遵
遵奉者
遵合
遵化
遵勁瀟灑
洪遵