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從
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したが
ふりがな文庫
“
從
(
したが
)” の例文
新字:
従
かうして
林
(
はやし
)
の
中
(
なか
)
の
空氣
(
くうき
)
は、
常
(
つね
)
に
林
(
はやし
)
の
外
(
そと
)
と
比
(
くら
)
べて、
晝間
(
ちゆうかん
)
は
涼
(
すゞ
)
しく、
夜間
(
やかん
)
は
温
(
あたゝ
)
かで、
從
(
したが
)
つて
晝
(
ひる
)
と
夜
(
よる
)
とで
氣温
(
きおん
)
が
急
(
きゆう
)
に
變
(
かは
)
ることを
和
(
やは
)
らげます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
が、
彼
(
かれ
)
は
年月
(
としつき
)
の
經
(
た
)
つと
共
(
とも
)
に、
此事業
(
このじげふ
)
の
單調
(
たんてう
)
なのと、
明瞭
(
あきらか
)
に
益
(
えき
)
の
無
(
な
)
いのとを
認
(
みと
)
めるに
從
(
したが
)
つて、
段々
(
だん/\
)
と
厭
(
あ
)
きて
來
(
き
)
た。
彼
(
かれ
)
は
思
(
おも
)
ふたのである。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
從
(
したが
)
つて
私
(
わたし
)
は、
其
(
そ
)
の
以前
(
いぜん
)
に
同郷的愛着
(
どうきやうてきあいちやく
)
、
同藩的偏見
(
どうはんてきへんけん
)
を
失
(
うしな
)
つたと
同
(
おな
)
じやうに、
今
(
いま
)
は
次第
(
しだい
)
に
國民的愛着
(
こくみんてきあいちやく
)
、
國家的偏見
(
こくかてきへんけん
)
を
失
(
うしな
)
つたのであつた。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
コロボツクルは
何
(
いづ
)
れの仕方に
從
(
したが
)
つて火を得たるか。
直接
(
ちよくせつ
)
の
手段
(
しゆだん
)
にては
到底
(
たうてい
)
考ふ可からず。コロボツクルの
遺物中
(
ゐぶつちう
)
には石製の錐有り。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
ところがだん/\
進歩
(
しんぽ
)
するに
從
(
したが
)
つて
石塊
(
いしころ
)
に
多少
(
たしよう
)
の
細工
(
さいく
)
を
加
(
くは
)
へ、
手
(
て
)
に
握
(
にぎ
)
つて
物
(
もの
)
を
打
(
う
)
ち
壞
(
こわ
)
すに
便利
(
べんり
)
な
形
(
かたち
)
にこしらへるようになりました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
▼ もっと見る
從
(
したが
)
つて
其方
(
そのはう
)
の
談判
(
だんぱん
)
は、
始
(
はじ
)
めから
未
(
いま
)
だ
嘗
(
かつ
)
て
筆
(
ふで
)
にした
事
(
こと
)
がなかつた。
小六
(
ころく
)
からは
時々
(
とき/″\
)
手紙
(
てがみ
)
が
來
(
き
)
たが、
極
(
きは
)
めて
短
(
みじ
)
かい
形式的
(
けいしきてき
)
のものが
多
(
おほ
)
かつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
仕
(
し
)
方なくそれは
諦
(
あきら
)
めたが、その
頃
(
ころ
)
から
割合
(
わりあひ
)
に手先の
器用
(
きよう
)
な
私
(
わたし
)
だつたので、「
少
(
せう
)
年
寫眞術
(
しやしんじゆつ
)
」の
説明
(
せつめい
)
に
從
(
したが
)
つて、
私
(
わたし
)
はとう/\寫
眞器
(
しんき
)
自作
(
じさく
)
を
志
(
こゝろざし
)
た。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
一日
僕
(
ぼく
)
を
從
(
したが
)
へて
往來
(
わうらい
)
を
歩
(
ある
)
いて居ると
忽
(
たちま
)
ち
向
(
むかふ
)
から二人の男、
額
(
ひたひ
)
から
汗
(
あせ
)
を
水
(
みづ
)
の如く
流
(
なが
)
し、
空中
(
くうちゆう
)
に
飛
(
と
)
び
上
(
あが
)
り
飛
(
と
)
び
上
(
あが
)
りして
走
(
はし
)
りながら
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
或
(
あるひ
)
は
飮食店
(
いんしよくてん
)
に
於
(
お
)
ける
揚物
(
あげもの
)
の
油
(
あぶら
)
、
或
(
あるひ
)
はせるろいど
工場
(
こうじよう
)
など、
世
(
よ
)
の
文化
(
ぶんか
)
が
進
(
すゝ
)
むに
從
(
したが
)
ひ、
化學藥品
(
かがくやくひん
)
にして
發火
(
はつか
)
の
原因
(
げんいん
)
となるものが、
益
(
ます/\
)
殖
(
ふ
)
えて
來
(
く
)
る。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
さても、
私
(
わたくし
)
が
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
と
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
の
案内
(
あんない
)
に
從
(
したが
)
つて、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
の
縱覽
(
じゆうらん
)
を
終
(
をは
)
つて
後
(
のち
)
、
再
(
ふたゝ
)
び
艇外
(
ていぐわい
)
に
出
(
い
)
でたのは、かれこれ
二時間
(
にじかん
)
程
(
ほど
)
後
(
あと
)
であつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
從
(
したが
)
つて
然
(
さ
)
う
云
(
い
)
ふ
空合
(
そらあひ
)
の
時
(
とき
)
には
雷鳴
(
らいめい
)
があるのだから、いつもはかつぐのに、
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
は、そんな
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
る
隙
(
ひま
)
はなかつた。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
手に
從
(
したが
)
つて飛ぶ投げ錢、惡者達は鼻を叩かれ、頬を
削
(
けづ
)
られ、中には眼をやられ、
拳
(
こぶし
)
を痛められて、ドツと崩れ立ちます。
銭形平次捕物控:082 お局お六
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
いはゆる
文化的都市
(
ぶんくわてきとし
)
が
發達
(
はつたつ
)
すればするほど、
災害
(
さいがい
)
が
慘憺
(
さんたん
)
となる。
從
(
したが
)
つて
震災
(
しんさい
)
に
對
(
たい
)
しても
防備
(
ばうび
)
の
考
(
かんが
)
へが
起
(
お
)
こる。が、これも
比較的
(
ひかくてき
)
新
(
あた
)
らしい
時代
(
じだい
)
に
屬
(
ぞく
)
する。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
『モールスさんの
掘
(
ほ
)
つた
方
(
はう
)
が
金持
(
かねもち
)
のコロボツクルが
居
(
ゐ
)
たので、
此所
(
こゝ
)
は
屹
(
きつ
)
と
貧乏人
(
びんばうにん
)
が
居
(
ゐ
)
たんだらう』など
戯
(
たはむ
)
れて
居
(
ゐ
)
る
處
(
ところ
)
へ、
車夫
(
しやふ
)
を
從
(
したが
)
へて二
絛
(
でう
)
公
(
こう
)
が
來
(
こ
)
られた。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
如何
(
いか
)
なる
事業
(
じげふ
)
に
從
(
したが
)
ふとも、
體力
(
たいりよく
)
此
(
これ
)
に
伴
(
ともな
)
ふて
強健
(
きやうけん
)
ならずば、
意
(
い
)
の
如
(
ごと
)
く
活動
(
くわつどう
)
する
能
(
あた
)
はず、
又
(
また
)
所期
(
しよき
)
の十一だも
達
(
たつ
)
する
能
(
あた
)
はざるは、
世上
(
せじやう
)
に
其
(
その
)
例
(
れい
)
を
多
(
おほ
)
く
見
(
み
)
る
處
(
ところ
)
なり。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
爾後
(
じご
)
再
(
ふたゝ
)
び
公安
(
こうあん
)
を
亂
(
みだ
)
るに
於
(
おい
)
ては
汝等
(
なんぢら
)
が
命
(
いのち
)
は
無
(
な
)
いぞよ。
今日
(
こんにち
)
は
餘
(
よ
)
の
者共
(
ものども
)
は
皆
(
みな
)
立退
(
たちさ
)
れ、カピューレットは
予
(
よ
)
に
從
(
したが
)
ひ
參
(
まゐ
)
れ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
譬
(
たと
)
へばわれ/\の
時代
(
じだい
)
には、
夕
(
ゆふ
)
づく
夜
(
よ
)
ならば、ほんとうに
夕方
(
ゆふがた
)
のお
月
(
つき
)
さまが
出
(
で
)
てゐると
感
(
かん
)
じるだけで
滿足
(
まんぞく
)
するのに、この
人
(
ひと
)
の
歌
(
うた
)
では、
昔
(
むかし
)
の
習慣
(
しゆうかん
)
に
從
(
したが
)
つて
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
勘次
(
かんじ
)
が
顧
(
ふりかへ
)
つた
時
(
とき
)
、
彼
(
かれ
)
を
打棄
(
うつちや
)
つた
船
(
ふね
)
は
沈
(
しづ
)
んだ
霧
(
きり
)
に
隔
(
へだ
)
てられて
見
(
み
)
えなかつた。
彼
(
かれ
)
は
蜀黍
(
もろこし
)
の
幹
(
から
)
に
添
(
そ
)
うて
足趾
(
あしあと
)
に
從
(
したが
)
つて
遙
(
はるか
)
に
土手
(
どて
)
の
往來
(
わうらい
)
へ
出
(
で
)
た。
霧
(
きり
)
が一
遍
(
ぺん
)
に
晴
(
は
)
れた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
ウィリアム
第
(
だい
)
一
世
(
せい
)
、
其人
(
そのひと
)
の
立法
(
りつぱふ
)
は
羅馬
(
ローマ
)
法皇
(
はふわう
)
の
御心
(
みこゝろ
)
に
愜
(
かな
)
ひ、
忽
(
たちま
)
ちにして
首領
(
しゆれう
)
の
必要
(
ひつえう
)
ありし
英人
(
えいじん
)
の
從
(
したが
)
ふ
所
(
ところ
)
となり、
近
(
ちか
)
くは
纂奪
(
さんだつ
)
及
(
およ
)
び
征服
(
せいふく
)
を
恣
(
ほしひまゝ
)
にするに
至
(
いた
)
りました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
一
割
(
わり
)
一
分
(
ぶ
)
も
下
(
さが
)
つて
居
(
を
)
つた
爲替相場
(
かはせさうば
)
が
貿易
(
ぼうえき
)
の
改善
(
かいぜん
)
せらるゝに
從
(
したが
)
つて
段々
(
だん/\
)
騰貴
(
とうき
)
して十一
月
(
ぐわつ
)
二十一
日
(
にち
)
の
短期期限附
(
たんききげんづき
)
の
金解禁
(
きんかいきん
)
の
發表前
(
はつぺうぜん
)
には四十八
弗
(
ドル
)
二
分
(
ぶん
)
の一となつた。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
一
體
(
たい
)
日本
(
にほん
)
の
婦
(
をんな
)
の足と
來
(
く
)
たら、周三
等
(
ら
)
の
所謂
(
いはゆる
)
大根
(
だいこん
)
で、
不恰好
(
ぶかつかう
)
に
短
(
みぢか
)
いけれども、お房の足はすツと長い、
從
(
したが
)
ツて
背
(
せい
)
も
高
(
たか
)
かツたが、と謂ツて
不態
(
ぶざま
)
な
大柄
(
おほがら
)
ではなかツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
(七〇)
同明
(
どうめい
)
相照
(
あひてら
)
し、
(七一)
同類
(
どうるゐ
)
相求
(
あひもと
)
む。
雲
(
くも
)
は
龍
(
りよう
)
に
從
(
したが
)
ひ、
風
(
かぜ
)
は
虎
(
とら
)
に
從
(
したが
)
ふ。
(七二)
聖人
(
せいじん
)
作
(
おこ
)
つて
萬物
(
ばんぶつ
)
覩
(
み
)
る。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
翁
(
おきな
)
はその
通
(
とほ
)
りを
姫
(
ひめ
)
に
傳
(
つた
)
へて、ぜひとも
帝
(
みかど
)
のお
言葉
(
ことば
)
に
從
(
したが
)
ひ、
自分
(
じぶん
)
の
頼
(
たの
)
みをかなへさせてくれといひますと
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
重四郎と
呼
(
よび
)
今年
(
ことし
)
二十五歳にて
美男
(
びなん
)
と
言
(
いひ
)
殊
(
こと
)
に
手跡
(
しゆせき
)
も
能
(
よく
)
其上劔術
早業
(
はやわざ
)
の名を得し者なるが父重左衞門より
引續
(
ひきつゞ
)
き手跡の
指南
(
しなん
)
をして在ける故彼の穀屋平兵衞の悴平吉も此重四郎に
從
(
したが
)
ひ
專
(
もつぱ
)
ら
筆道
(
ひつだう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私
(
わたし
)
はそれに
從
(
したが
)
はないではゐられなかつた。
手
(
て
)
をのべて、しかしなか/\
屆
(
とゞ
)
きさうもなかつたので
半身
(
はんしん
)
を
乘
(
の
)
り
出
(
だ
)
して、それでも
駄目
(
だめ
)
だつたのでたうとう
起
(
お
)
き
上
(
あが
)
つてまで、
障子
(
しやうじ
)
を
左右
(
さいう
)
に
開
(
ひら
)
いた。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
彼
(
か
)
れは
刑罰
(
けいばつ
)
といふものが
本人
(
ほんにん
)
の
悔悟
(
くわいご
)
を
基礎
(
きそ
)
としなければならぬと
考
(
かんが
)
へる
方
(
はう
)
の
一人
(
ひとり
)
であつた。
殺
(
ころ
)
されてしまへば、
悔
(
く
)
いることも
改
(
あらた
)
めることも
出來
(
でき
)
ない。
從
(
したが
)
つて、
死刑
(
しけい
)
は
刑
(
けい
)
でないといふ
風
(
ふう
)
に
考
(
かんが
)
へた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
次にタケヲヒロクニオシタテの命も天下をお治めなさいました。次にササゲの王は伊勢の神宮をお祭りなさいました。この御世に筑紫の君石井が皇命に
從
(
したが
)
わないで、無禮な事が多くありました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
髮は手に
從
(
したが
)
つて拔けるらしい。
羅生門
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
從
(
したが
)
つて
出來上
(
できあが
)
つたものには、
所々
(
ところ/″\
)
のぶく/\が
大分
(
だいぶ
)
目
(
め
)
に
付
(
つ
)
いた。
御米
(
およね
)
は
情
(
なさけ
)
なささうに、
戸袋
(
とぶくろ
)
に
立
(
た
)
て
懸
(
か
)
けた
張
(
は
)
り
立
(
た
)
ての
障子
(
しやうじ
)
を
眺
(
なが
)
めた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それが
年月
(
としつき
)
を
經
(
へ
)
るに
從
(
したが
)
つて
石
(
いし
)
が
崩
(
くづ
)
れたり、その
中
(
なか
)
に
木
(
き
)
の
種
(
たね
)
が
落
(
お
)
ちて
芽
(
め
)
を
出
(
だ
)
したりして、
塚
(
つか
)
の
上
(
うへ
)
に
樹木
(
じゆもく
)
が
茂
(
しげ
)
つて
來
(
き
)
たのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
從
(
したが
)
つて、今度の
實
(
じつ
)
力主
義
(
ぎ
)
の名人
制
(
せい
)
度は、たとへ
幾
(
いく
)
分えげつない
感
(
かん
)
じはあつても、たしかに
棋界
(
きかい
)
の
進
(
しん
)
歩といふべきであらう。何も
勝負
(
せうふ
)
だ、
戰
(
たゝか
)
ひだ。
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
だから
學校
(
がくかう
)
を
怠
(
なま
)
けては
不可
(
いけな
)
い、
從
(
したが
)
つて
教
(
をそ
)
はつた
事
(
こと
)
を
忘
(
わす
)
れては
不可
(
いけな
)
い、
但馬
(
たじま
)
の
圓山川
(
まるやまがは
)
の
灌
(
そゝ
)
ぐのも、
越後
(
ゑちご
)
の
信濃川
(
しなのがは
)
の
灌
(
そゝ
)
ぐのも、
船
(
ふね
)
ではおなじ
海
(
うみ
)
である。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
かように、
高山
(
こうざん
)
に
登
(
のぼ
)
るに
從
(
したが
)
ひ、
植物
(
しよくぶつ
)
が
變
(
かは
)
つて
行
(
い
)
くことや、
高山植物
(
こうざんしよくぶつ
)
のことなどは
後
(
のち
)
にあらためてくはしくお
話
(
はなし
)
をします。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
僕
(
ぼく
)
の十二の
時
(
とき
)
です。
僕
(
ぼく
)
は
父母
(
ふぼ
)
に
從
(
したが
)
つて
暫
(
しばら
)
く
他國
(
たこく
)
に
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
ましたが、
父
(
ちゝ
)
が
官
(
くわん
)
を
辭
(
じ
)
すると
共
(
とも
)
に、
故郷
(
くに
)
に
歸
(
かへ
)
りまして、
僕
(
ぼく
)
は
大島小學校
(
おほしませうがくかう
)
といふに
入
(
はひ
)
りました。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
それよりも、
吾人
(
ごじん
)
は
必
(
かなら
)
ず
常
(
つね
)
に
姓前
(
せいぜん
)
名後
(
めいご
)
を
徹底的
(
てつていてき
)
に
勵行
(
れいかう
)
し、
世界
(
せかい
)
に
日本
(
にほん
)
の
國風
(
こくふう
)
を
了解
(
れうかい
)
させたならば
各國
(
かくこく
)
の
人
(
ひと
)
も
日本
(
にほん
)
の
慣例
(
くわんれい
)
を
尊重
(
そんちよう
)
してこれに
從
(
したが
)
ふに
相違
(
さうゐ
)
ない。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
此時
(
このとき
)
、
二名
(
にめい
)
の
水兵
(
すいへい
)
は、
私
(
わたくし
)
の
命
(
めい
)
に
從
(
したが
)
つて、
犬
(
いぬ
)
を
抱
(
いだ
)
いて、
鐵階
(
てつかい
)
を
登
(
のぼ
)
つた、
鐵檻
(
てつおり
)
の
車
(
くるま
)
の
上
(
うへ
)
からは
前
(
まへ
)
にもいふ
樣
(
やう
)
に、
砂
(
すな
)
すべりの
谷
(
たに
)
の
外
(
そと
)
へ
飛出
(
とびで
)
る
事
(
こと
)
の
出來
(
でき
)
るのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
默つて小手招ぎすると、平次は心得てそれに
從
(
したが
)
ひました。
生垣
(
いけがき
)
の間を通つたり、屋敷の塀について廻つたり。
銭形平次捕物控:148 彦徳の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三十七
年
(
ねん
)
の
正月
(
しやうぐわつ
)
二
日
(
か
)
、
掘初
(
ほりそめ
)
として
余
(
よ
)
は
望玄
(
ぼうげん
)
二
子
(
し
)
を
從
(
したが
)
へて
行
(
い
)
つて
見
(
み
)
ると、
這
(
こ
)
は
如何
(
いか
)
に、
掘
(
ほ
)
りかけて
居
(
ゐ
)
た
穴
(
あな
)
の
附近
(
ふきん
)
に、
大男
(
おほをとこ
)
が六七
人
(
にん
)
居
(
ゐ
)
る。
然
(
さ
)
うして
枯萱
(
かれかや
)
を
刈
(
か
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
霜
(
しも
)
白
(
しろ
)
い
自分
(
じぶん
)
の
庭
(
には
)
を
往來
(
わうらい
)
へ
出
(
で
)
ると
無器用
(
ぶきよう
)
な
櫟
(
くぬぎ
)
の
林
(
はやし
)
が
彼
(
かれ
)
の
行
(
ゆ
)
くべき
方
(
かた
)
に
從
(
したが
)
つて
道
(
みち
)
に
沿
(
そ
)
うて
連
(
つらな
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
『
時間
(
じかん
)
さへ
經
(
た
)
てば
可
(
い
)
いわ!』
愛
(
あい
)
ちやんは
何時
(
いつ
)
も
自分
(
じぶん
)
に
良
(
い
)
い
忠告
(
ちゆうこく
)
をし、(それに
從
(
したが
)
ふことは
滅多
(
めつた
)
にないが)
時
(
とき
)
には
涙
(
なみだ
)
の
出
(
で
)
る
程
(
ほど
)
我
(
わ
)
れと
我
(
わ
)
が
身
(
み
)
を
責
(
せ
)
めることもありました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
十一
月
(
ぐわつ
)
二十一
日
(
にち
)
にあの
發表
(
はつぺう
)
をせずに、
時
(
とき
)
の
進
(
すゝ
)
むに
從
(
したが
)
つて
爲替相場
(
かはせさうば
)
が
金解禁後
(
きんかいきんご
)
の
推定相場
(
すゐていさうば
)
まで
騰貴
(
とうき
)
したときに、
何時
(
いつ
)
でも
金
(
きん
)
の
解禁
(
かいきん
)
を
決行
(
けつかう
)
することも一
方法
(
はうはふ
)
と
考
(
かんが
)
へるが
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
如
(
も
)
し
求
(
もと
)
む
可
(
べ
)
からずんば、
吾
(
わ
)
が
好
(
この
)
む
所
(
ところ
)
に
從
(
したが
)
はん。
(六〇)
歳
(
とし
)
寒
(
さむ
)
うして
然
(
しか
)
る
後
(
のち
)
松柏
(
しようはく
)
の
凋
(
しぼ
)
むに
後
(
おく
)
るるを
知
(
し
)
る
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
但
(
たゞ
)
し、
資本
(
しほん
)
は一
面
(
めん
)
に
於
(
お
)
いて
猶
(
な
)
ほ
大
(
おほ
)
いに
國家的
(
こくかてき
)
であるから
國際戰爭
(
こくさいせんさう
)
も
起
(
おこ
)
り、
從
(
したが
)
つて
又
(
また
)
、
國家的
(
こくかてき
)
社會主義者
(
しやくわいしゆぎしや
)
もあり、コスモポリタンに
成
(
な
)
り
得
(
え
)
ざる
心理
(
しんり
)
の
働
(
はたら
)
きがそこに
在
(
あ
)
る。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
お
互
(
たがひ
)
の
間
(
なか
)
に
暖
(
あつたか
)
い
點
(
とこ
)
があツて欲しいといふことなんだ………が、
俺
(
おれ
)
の家では、お前も
獨
(
ひとり
)
なら、俺も
獨
(
ひとり
)
だ。お互に頑固に孤獨を守ツてゐるのだから、
從
(
したが
)
ツてお互に
冷
(
ひや
)
ツこい。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
かういふ
場合
(
ばあひ
)
にはかならず、
建
(
た
)
て
物
(
もの
)
の
内外
(
ないがい
)
にある
物
(
もの
)
を、
目
(
め
)
に
觸
(
ふ
)
れるに
從
(
したが
)
つて
詠
(
よ
)
み
出
(
だ
)
して、それが
最後
(
さいご
)
に、
一
(
ひと
)
つの
喜
(
よろこ
)
びの
氣持
(
きも
)
ちに
纏
(
まと
)
まる、といふふうな
作
(
つく
)
り
方
(
かた
)
になつてゐました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
一
統計年度
(
とうけいねんど
)
に
於
(
おい
)
て、一萬二千
人
(
にん
)
の
患者
(
くわんじや
)
を
受
(
う
)
けたとすれば、
即
(
すなは
)
ち一萬二千
人
(
にん
)
は
欺
(
あざむ
)
かれたのである。
重
(
おも
)
い
患者
(
くわんじや
)
を
病院
(
びやうゐん
)
に
入院
(
にふゐん
)
させて、
其
(
そ
)
れを
學問
(
がくもん
)
の
規則
(
きそく
)
に
從
(
したが
)
つて
治療
(
ちれう
)
する
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
ぬ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
尤
(
もつと
)
も
山麓
(
さんろく
)
に
近
(
ちか
)
づくに
從
(
したが
)
ひ、
温度
(
おんど
)
も
下
(
くだ
)
り
遂
(
つひ
)
には
暗黒
(
あんこく
)
な
固體
(
こたい
)
となつて
速
(
はや
)
さも
鈍
(
にぶ
)
つたけれども。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
其
(
その
)
言
(
げん
)
に
從
(
したが
)
ひ、
此
(
これ
)
を
行
(
おこな
)
ひしも、
冷水浴
(
れいすゐよく
)
を
永續
(
えいぞく
)
する
能
(
あた
)
はずして
中止
(
ちゆうし
)
するに
至
(
いた
)
れり。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
藥種屋
意
(
こゝろ
)
は
好
(
すゝ
)
みませねど、
貧苦
(
ひんく
)
めがお
言葉
(
ことば
)
に
從
(
したが
)
ひまする。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
捕
(
とら
)
へ出したる盜賊改め奧田主膳殿組與力笠原粂之進にて
則
(
すなは
)
ち此家へお梅奉公致しけるが此粂之進
獨身
(
どくしん
)
ゆゑ此お梅の
縹緻
(
きりやう
)
宜
(
よき
)
に
戀慕
(
れんぼ
)
し
種々
(
いろ/\
)
と
口説
(
くどく
)
と雖も此お梅
貞節
(
ていせつ
)
の女なれば決して
從
(
したが
)
はざるにより
彌々
(
いよ/\
)
粂之進思ひを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
從
部首:⼻
11画
“從”を含む語句
主從
從者
追從
從兄
從來
服從
從順
從事
從姉妹
扈從
從僕
隨從
附從
從妹
從兄妹
從兄弟
從姉
從弟
屈從
從容
...