“不態”の読み方と例文
読み方割合
ぶざま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最初の一瞥では、この前とすこし身丈がちがうようであった。遠目にも猛々しい体躯で、不態ぶざまなほど肩幅が張りだし、猪首の坐りぐあいも妙である。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
客間の隅に胡桃材のずんぐりした書物卓デスクが据えてあるが、不態ぶざまな四本脚で立っている恰好がまったく熊そっくりだ。
その事務的な表情を見ては、さすがに豹一は続いて言葉が出ず、いきなり逃げだして、われながら不態ぶざまだった。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)