衷心ちゆうしん)” の例文
自分の衷心ちゆうしんの苦しい思ひなどを頻りに吹聽したりする良吉は、誰れにもして眞心から聽いて呉れる筈の母親に宛てゝ、心の中を打ち明けることが出來なかつた。
母と子 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)