注意ちゆうい)” の例文
みなまた少時しばしもくしてしまふ。其中そのうちちやる。ドクトル、ハヾトフはみなとの一ぱんはなしうちも、院長ゐんちやうことば注意ちゆういをしていてゐたが突然だしぬけに。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
やすさんは、まだかへらないんでせうかね。貴方あなた今度こんだ日曜にちえうぐらゐ番町ばんちやうまでつて御覽ごらんなさらなくつて」と注意ちゆういしたことがあるが、宗助そうすけ
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
此地方このちほう砂丘さきゆう地震ぢしんならずとも崩壞ほうかいすることがあるのだから、地震ぢしんさいして注意ちゆういすべきは當然とうぜんであるけれども、平日へいじつおいてもをつけ
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
とく國府津こふづどまりはこが三四りやう連結れんけつしてあるので紅帽あかばう注意ちゆういさいはひにそれにむとはたして同乘者どうじようしや老人夫婦らうじんふうふきりですこぶすいた、くたびれたのと
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
もっとも朝鮮ちようせん臺灣たいわん石器時代せつきじだいは、日本内地につぽんないちほうとはまったくことなつた、べつ種族しゆぞくんでゐたことは注意ちゆういようします。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
斯樣かやうにしてみづか遠慮ゑんりよをし、また自分じぶんから抑制よくせいをして共同生活きやうどうせいくわつ妨害ばうがいにならぬやうにと注意ちゆういをしてるのである。すなは放任主義はうにんしゆぎ神髓しんずゐとするところであります。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
わが國民こくみん今後こんご責任せきにんます/\重大ぢうだいならんとするのとき活動くわつどう根本機關こんぽんきくわんとも身體しんたい攝養せつやうにはもつと注意ちゆういえうす。
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
たゞそれだけで滿足まんぞくせずに、新月しんげつころから注意ちゆういしてゐたのが、こんなにおほきく立派りつぱいたといふようなおもしろみをけたのは、ほんとうはよくないのです。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
たがひ注意ちゆういしたいこと、また、いつもは、だれものつかぬようなことを、はなしておきませう。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
らない支那人しなじん麻雀マアジヤンあそぶのはよつぽど注意ちゆういしなければいけない。」
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
みなさん、この天文台の設備せつび注意ちゆういして見て下さい
不審ふしんといはゞ不審ふしんもたつべきながら子故こゆゑにくらきはおや眼鏡めがね運平うんぺい邪智じやちふかきこゝろにもむすめ何時いつ無邪氣むじやき子供こどもびしは脊丈せたけばかりとおもふかしやの掛念けねんすこしもなくハテなかかりしはむかしのことなりいま芳之助よしのすけなにとして愛想あいそつきぬものがあらうかむすめはまして孝心かうしんふかしおや命令いひつけることそむはずなし心配無用しんぱいむよう勘藏かんざう注意ちゆうい
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
非局部性ひきよくぶせい大地震だいぢしんおこことのある海洋底かいようていせつした海岸地方かいがんちほうは、大搖おほゆれの地震ぢしん見舞みまはれた場合ばあひ津浪つなみについての注意ちゆういようする。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
貴方あなた大變たいへんだつてくせに、ちつとも大變たいへんらしいこゑぢやなくつてよ」と御米およねあとから冗談半分じようだんはんぶんにわざ/\注意ちゆういしたくらゐである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しかしへびだとか、蜥蜴とかげだとかゞ、いしあひだからしておどろかされることがありますから、注意ちゆういしなければなりません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
ことに、二番にばんめの三番さんばんめのに、注意ちゆういなさい。おなじく趣向しゆこうこらしたところはあつても、さくらへのほうは、いかにもすっきりと、あたまひゞくように出來できてゐます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
入口いりくちそと軒下のきした橢圓形だゑんけい据風呂すゑぶろがあつて十二三の少年せうねんはひつるのが最初さいしよ自分じぶん注意ちゆういいた。この少年せうねんけた脊中せなかばかり此方こちらけてけつして人車じんしやはうない。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
さうしてちながら、外國ぐわいこくや、露西亞ロシヤ新聞しんぶん雜誌ざつしいてあるめづらしいこと現今げんこん恁云かうい思想しさう潮流てうりうみとめられるとかとはなしすゝめたが、イワン、デミトリチはすこぶ注意ちゆういしていてゐた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
そのまゝ座敷牢ざしきらうえん障子しやうじ開閉あけたてにも乳母うば見張みはりのはなれずしてや勘藏かんざう注意ちゆうい周到しうたうつばさあらばらぬこととりならぬ何方いづくぬけでんすきもなしあはれ刄物はものひとれたやところかはれどおなみちおくれはせじのむすめ目色めいろてとる運平うんぺい氣遣きづかはしさ錦野にしきのとの縁談えんだんいまいまはこびしなかこのことられなばみな畫餠ぐわべいなるべしつゝまるゝだけは
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それから最初さいしよのうちは、めてはるのは難儀なんぎだから線香せんかうてゝ、それで時間じかんはかつて、すこづゝやすんだらからうとやう注意ちゆういもしてれた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
たゞ石斧せきふうちには、日本につぽん各地かくちからるのとおなじように、ゑぐりのはひつたものゝることは注意ちゆういすべきでありませう。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
たとひ多少たしようそれに注意ちゆういしたものがあつても、地震ぢしん眞相しんそう誤解ごかいしてゐるため、適當てきとうなものになつてゐなかつた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
この二首にしゆうたも、おそらく、いすけよりひめのおうたでも、おさくでもなく、またさうした惡人あくにんが、騷動そうどうおこさうとしてゐる、注意ちゆういをなさい、といつた意味いみのものでもありますまい。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
アンドレイ、エヒミチは依然やはり相手あひてかほずに、知識ちしきあるもの話計はなしばかりをつゞける、ミハイル、アウエリヤヌヰチは注意ちゆういしていてゐながら『れは眞實まつたくです。』と、ばかりを繰返くりかへしてゐた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
活動中かつどうちゆうあるひ活動かつどうてんじそうな火山かざんのぼるものは、このしゆ火山特性かざんとくせい注意ちゆういする必要ひつようがある。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
爆發ばくはつちからすこぶ輕微けいびであつて、活動中かつどうちゆうおいても、中央火口丘ちゆうおうかこうきゆうちかづくことが容易よういである。渡島おしま大島おほしま歴史年代れきしねんだい數回すうかい噴火ふんか繰返くりかへしたが、兩者りようしやとも火山毛かざんもうさんすることは注意ちゆういすべきことである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)