“こころづ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
心着45.0%
心付40.0%
心附10.0%
注意5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
孤児みなしごの父は隆三の恩人にて、彼はいささかその旧徳に報ゆるが為に、ただにその病めりし時に扶助せしのみならず、常に心着こころづけては貫一の月謝をさへまま支弁したり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
余は寒さにたえずして余の生命を焼けるなり、かく心付こころづくとともに、余はあわててその火を消さんとせしが、この火を消さば、余はただちに凍えて死なん
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
心附こころづけたが、その婦人はさもそのへんのことは承知のごとく、みょうな顔をして
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
不図ふと、御自分の御言葉に注意こころづいて、今更のように萎返しおれかえって、それを熟視みつめたまま身動きもなさいません。しんだ銀色の衣魚しみが一つその袖から落ちました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)