“こころづけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
心付50.0%
心着25.0%
心附25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
書簡の初に「五翁観蓮の儀」とあるのは、菊池五山が観蓮の詩会をいうのであろう。梅痴は例年百疋ずつ五山に心付こころづけを贈っていたが今年は何やら書冊を贈って来たので弐百疋にしたと言う。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
奥さんが手切てぎれなり心着こころづけなり下すった幾干いくらかの金子かね資本もとでにして、初めは浅間の額堂裏へ、大弓場を出したそうです。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この事は、酒井先生も御承知で、内証ないしょうで飯田町の二階で、直々じきじきに、お蔦に逢って下すって、その志の殊勝なのに、つくづくうなずいて、手ずから、小遣など、いろいろ心着こころづけがあった、と云う。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とんと生命いのち拾いでござります。それにまた、お情深い貴女様、種々いろいろ若衆わかいしゅたちまで、お優しいお心附こころづけを下さいまして、お礼の申上げようもござりません。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)