心付こころづけ)” の例文
もちろん大名の名は出さず、非公式に呼ばれるのだが、失礼のないようにと、側近の人に注意されると、心付こころづけの出しかたなどですぐにそれとわかった。
榎物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
書簡の初に「五翁観蓮の儀」とあるのは、菊池五山が観蓮の詩会をいうのであろう。梅痴は例年百疋ずつ五山に心付こころづけを贈っていたが今年は何やら書冊を贈って来たので弐百疋にしたと言う。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)