心附こころづ)” の例文
たちまち人の跫音に心附こころづいたと見えて、灰色のおどろ髪を振乱ふりみだしつつ此方こなたきっみかえった。市郎はつかつかと眼前めさきに現れた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
心附こころづけたが、その婦人はさもそのへんのことは承知のごとく、みょうな顔をして
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
心附こころづけたが、この婦人はさらに去る様子もなく、少し恥ずかしそうにして
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)