“好処”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かうそ33.3%
こうしょ33.3%
よいところ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其れ造塔ざうたふの寺は兼ねて国のり、必ず好処かうそえらびてまことに長久すべし。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
しかし顔淵の好処こうしょただにこれのみではない。「回之為人也かいのひととなりや択乎中庸ちゅうようをえらび得一善いちぜんをうれば則拳拳服膺すなわちけんけんふくようして而弗失之矣これをうしなわず」というのがこれである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ある日関東倶楽部かんとうくらぶに一友人をたずねし時、一紳士いつしんしの微笑しつつ、好処よいところにてお目にかかれり、是非お宅へ御尋ね申したき事ありというを冒頭に、妾のほうに近づき来りて、慇懃いんぎんに挨拶せるは福田なり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)