“華(か)” の例文
言葉尻(じり)を捉(とら)えたり揚足(あげあし)を取る人ならば、花を好むというは、「戊申詔書(ぼしんしょうしょ)」の華(か)を去り実(じつ)に就(つ)くというご趣旨に反(そむ)く、違勅(いちょく)の逆臣(ぎゃくしん)なりなどいうこともあろう。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
彼は女四書(じよししよ)の内訓(ないくん)に出でたりとて屡(しばし)ば父に聴さるる「五綵服(ごさいふく)を盛(さかん)にするも、以つて身の華(か)と為すに足らず、貞順道(ていじゆんみち)に率(したが)へば、乃(すなは)ち以つて婦徳を進むべし」の本文(ほんもん)に合(かな)ひて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
是(こ)れ正学先生の詩に於(お)けるの見(けん)なり。華(か)を斥(しりぞ)け実(じつ)を尚(たっと)び、雅を愛し淫(いん)を悪(にく)む。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ふようの雪の精をとり、芳野(よしの)の花の華(か)をうばい
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)