“板額”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんがく83.3%
いたがく16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、やがて其の厳しい門を押し破って、和田わだ合戦の板額はんがくのように闖入ちんにゅうした勇者があらわれた。その闖入者は松居松葉まついしょうよう君であった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ここは白河道へ通じる松原の一角で、市民は、又学舎ゆうがくしゃとよび慣れているが、庭園の柴門には翠竹院すいちくいん板額はんがくが見えるし、講堂には、啓廸堂けいてきどうの額がある。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
近づいてみれば、酒旗には「潯陽江正庫じんようこうほんてん」とみえ、また墻門かきのきには、蘇東坡そとうばの書の板額いたがく
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
杉皮葺すぎかわぶきの仮屋根の下に墨黒々と「彰忠しょうちゅう」の二大字を書いた板額いたがくかかって居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)