“ひたひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒタヒ
語句割合
91.4%
前額5.8%
1.4%
額部0.7%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四方しはう山の中に立ちたる高さ三百尺の一孤邱いつこきう、段々畠の上にちとの橄欖の樹あり、土小屋つちごや五六其ひたひに巣くふ。馬上ながらに邱上きうじやうを一巡す。
顔の丸い、髪の前額ひたひおほつた二十一二の青年で、これは村でも有数の富豪の息子であるといふ事であつた。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
信階の肖像は阿部家の画師村片相覧むらかたあうみの作る所で、今富士川游さんの手に帰してゐる。わたくしは良子刀自の蔵する所の摸本を見た。広いひたひの隆起した、峻厳な面貌であつたやうである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「でも」お高の額部ひたひは、おどろきのため白いのだ。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
はしつめ浮世床うきよどこのおぢさんにつかまつて、ひたひ真四角まつしかくはさまれた、それで堪忍かんにんをして追放おつぱなしたんださうなのに、けてると、また平時いつもところ棒杭ぼうぐひにちやんとゆわへてあツた。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)