“踞込”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃがみこ50.0%
しやがみこ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その面が出はしまいかと気にしながら、古本古雑誌の前に踞込しゃがみこんで、おやすく買求めて来ましたのが、半紙つづり八十枚ばかりの写本、題して「近世怪談録」という。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
踞込しゃがみこむ、その背筋へ触るのが、苅残かりのこしの小さな茄子畠で……そういえば、いつか番傘で蛙を聞いた時ここにうね近く蚕豆そらまめの植っていたと思う……もう提灯が前を行く……その灯とともに
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此方こつち意氣いきあらはれる時分じぶんには、親仁おやぢくるまのぞくやうに踞込しやがみこんで、ひげだらけのくちびるとんがらして、くだ一所いつしよに、くちでも、しゆツ/\いきくのだから面白おもしろい。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
と、きつぱりとしたもので、蝙蝠傘かうもりがさで、踞込しやがみこんで
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)