“夜鷹蕎麥”の読み方と例文
新字:夜鷹蕎麦
読み方割合
よたかそば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから、柳森稻荷の後ろに出て居る、夜鷹蕎麥(よたかそば)に首を突つこんで、熱いところを一杯キユーとやり、鼻唄交りで出て來たのは、やがて亥刻(よつ)半過ぎだつたでせう。
火(ひ)の雲(くも)をかくした櫻(さくら)の樹立(こだち)も、黒塀(くろべい)も暗(くら)く成(な)つた。舊暦(きうれき)七月(ぐわつ)二十一日(にち)ばかりの宵闇(よひやみ)に、覺束(おぼつか)ない提灯(ちやうちん)の灯(ひ)一(ひと)つ二(ふた)つ、婦(をんな)たちは落人(おちうど)が夜鷹蕎麥(よたかそば)の荷(に)に踞(かゞ)んだ形(かたち)で、溝端(どぶばた)で、のどに支(つか)へる茶漬(ちやづけ)を流(なが)した。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
「まだ薄明りですが、それでも路地の外にはもう、夜鷹蕎麥(よたかそば)の屋臺が出て居ますよ」