“夜鷹蕎麥”の読み方と例文
新字:夜鷹蕎麦
読み方割合
よたかそば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから、柳森稻荷の後ろに出て居る、夜鷹蕎麥よたかそばに首を突つこんで、熱いところを一杯キユーとやり、鼻唄交りで出て來たのは、やがて亥刻よつ半過ぎだつたでせう。
くもをかくしたさくら樹立こだちも、黒塀くろべいくらつた。舊暦きうれきぐわつ二十一にちばかりの宵闇よひやみに、覺束おぼつかない提灯ちやうちんひとふたつ、をんなたちは落人おちうど夜鷹蕎麥よたかそばかゞんだかたちで、溝端どぶばたで、のどにつかへる茶漬ちやづけながした。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「まだ薄明りですが、それでも路地の外にはもう、夜鷹蕎麥よたかそばの屋臺が出て居ますよ」