“うづく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
51.9%
37.0%
蹲踞7.4%
3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はその下にうづくまつた。私の周圍には高い草原が土手どてをなしてゐた。岩は頭の上に蔽ひかぶさつてゐた。その上に蒼空があつた。
主人の大澤彦四郎、外から歸つて來ると、自分の家の前に、うづくまつて苦しんでゐる、一人の若い女を見かけたのです。
宗助そうすけまた本堂ほんだう佛壇ぶつだんまへけて、圍爐裏ゐろりつてある昨日きのふちやた。其所そこには昨日きのふとほ宜道ぎだう法衣ころも折釘をれくぎけてあつた。さうして本人ほんにん勝手かつてかまどまへ蹲踞うづくまつて、いてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
と鉄拳将に飛ばんとする時、隅の方にうづくまつた抱巻かひまきがムク/\と持上つて、面長な薄髯の生へた愛嬌のある顔が大欠伸をした。
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)