“抱巻”のいろいろな読み方と例文
旧字:抱卷
読み方割合
かいまき75.0%
かひまき25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真実ほんにやり切れぬ嬢さまではあるとて見かへるに、美登利はいつか小座敷に蒲団ふとん抱巻かいまき持出でて、帯と上着を脱ぎ捨てしばかり、うつ伏しして物をも言はず。
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
火桶ひおけをひき寄せ、机にもたれて、もの思いにふけっていたが、やっぱり酔っていたのだろう、そのままうたた寝をしたらしい、眼をさますと背に抱巻かいまきが掛けてあった。
竹柏記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
と鉄拳将に飛ばんとする時、隅の方にうづくまつた抱巻かひまきがムク/\と持上つて、面長な薄髯の生へた愛嬌のある顔が大欠伸をした。
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)