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抱巻
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かいまき
ふりがな文庫
“
抱巻
(
かいまき
)” の例文
旧字:
抱卷
真実
(
ほんに
)
やり切れぬ嬢さまではあるとて見かへるに、美登利はいつか小座敷に
蒲団
(
ふとん
)
抱巻
(
かいまき
)
持出でて、帯と上着を脱ぎ捨てしばかり、うつ伏し
臥
(
ふ
)
して物をも言はず。
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
火桶
(
ひおけ
)
をひき寄せ、机に
凭
(
もた
)
れて、もの思いに
耽
(
ふけ
)
っていたが、やっぱり酔っていたのだろう、そのままうたた寝をしたらしい、眼をさますと背に
抱巻
(
かいまき
)
が掛けてあった。
竹柏記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「おお、寒い寒い」と、声も
戦
(
ふる
)
いながら入ッて来て、夜具の中へ
潜
(
もぐ
)
り込み、
抱巻
(
かいまき
)
の袖に手を通し火鉢を引き寄せて両手を
翳
(
かざ
)
したのは、富沢町の古着屋
美濃屋
(
みのや
)
善吉と呼ぶ吉里の客である。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
抱
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
巻
常用漢字
小6
部首:⼰
9画
“抱”で始まる語句
抱
抱擁
抱一
抱主
抱妓
抱負
抱合
抱込
抱茗荷
抱懐