“抜群”の読み方と例文
旧字:拔群
読み方割合
ばつぐん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何百年かわからない古襖ふるぶすまの正面、板ののようなゆか背負しょって、大胡坐おおあぐらで控えたのは、何と、鳴子なるこわたし仁王立におうだちで越した抜群ばつぐんなその親仁おやじで。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かつその仲間の教育なり年齢なり、また門閥もんばつなり、おおよそ一様同等にして抜群ばつぐん巨魁きょかいなきがために、衆力を中心に集めて方向を一にするを得ず。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
寝具も調度もいたって粗末ですが、お房の美しさは、死もまた奪う由もなく、それはまことに抜群ばつぐんのものでした。