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飄然
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ふらり
ふりがな文庫
“
飄然
(
ふらり
)” の例文
媼さんは其時から病身になつたが、お里は二十二の夏の初めに
飄然
(
ふらり
)
と何處からか歸つて來た。何處から歸つたのか兩親は知らぬ。訊いても答へない。
散文詩
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
洋服姿の男がふらりと入って来て「
郵船
(
ふね
)
は……」と
訊
(
き
)
くと、店員は指三本と五本を出して見せる。男は「八五だね」とうなずいてまた
飄然
(
ふらり
)
と出てゆく。
一日一筆
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
飄然
(
ふらり
)
と帰つて来ると、屹度私に五十銭銀貨を一枚宛呉れたものである。叔父は私を愛してゐた。
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
もう六十に手の
達
(
とど
)
いた父の乗雲は、
家
(
うち
)
の
惨状
(
みじめさ
)
を見るに見かねて、それかと言つて何一つ家計の
補助
(
たし
)
になる様な事も出来ず、若い時は雲水もして歩いた僧侶上りの、思切りよく
飄然
(
ふらり
)
と家出をして了つて
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
飄
漢検1級
部首:⾵
20画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“飄”で始まる語句
飄々
飄
飄逸
飄々乎
飄乎
飄泊
飄零
飄客
飄散
飄亭