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ひようぜん
名士
頭を
回せば即ち神仙 卓は飛ぶ関左跡
飄然 鞋花笠雪三千里 雨に
沐し風に
梳る数十年
縦ひ妖魔をして障碍を成さしむるも 古仏因縁を
常に
飄然として、絶えて貴族的容儀を修めざれど、
自らなる七万石の品格は、
面白う
眉秀でて、鼻高く、
眼爽に、
形の
清に
揚れるは、
皎として
玉樹の風前に臨めるとも
謂ふべくや
貫一はその何の意なりやを
念はず、又その突然の
来叩をも
怪まずして、
畢竟彼の疏音なりしはその
飄然主義の
拘らざる
故、
交を絶つとは言ひしかど、
誼の吾を棄つるに忍びざる故と