飄然ぶらり)” の例文
源助は以前もと静岡在の生れであるが、新太郎が二歳ふたつの年に飄然ぶらりと家出して、東京から仙台盛岡、其盛岡に居た時、あたかも白井家の親類な酒造家の隣家の理髪店とこやにゐたものだから
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
新太郎が二歳ふたつの年に飄然ぶらりと家出して、東京から仙臺盛岡、其盛岡に居た時、恰も白井家の親類な酒造家の隣家の理髮店とこやにゐたものだから、世話する人あつてお定らの村に行つてゐたので
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)