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面白
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おもしろ
ふりがな文庫
“
面白
(
おもしろ
)” の例文
とその
家庭
(
かてい
)
の
苦痛
(
くつう
)
を
白状
(
はくじやう
)
し、
遂
(
つい
)
にこの
書
(
しよ
)
の
主人公
(
しゆじんこう
)
、
後
(
のち
)
に
殺人
(
さつじん
)
の
罪人
(
ざいにん
)
なるカ……イ……を
伴
(
ともな
)
ひて
其
(
その
)
僑居
(
けうきよ
)
に
歸
(
かへ
)
るに
至
(
いた
)
る
一節
(
いつせつ
)
極
(
きは
)
めて
面白
(
おもしろ
)
し。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
文化
(
ぶんくわ
)
が
發達
(
はつたつ
)
して
來
(
く
)
れば、
自然
(
しぜん
)
何處
(
どこ
)
か
漠然
(
ばくぜん
)
として
稚氣
(
ちき
)
を
帶
(
お
)
びて
居
(
ゐ
)
るやうな
面白
(
おもしろ
)
い
化物思想
(
ばけものしさう
)
などを
容
(
い
)
れる
餘地
(
よち
)
が
無
(
な
)
くなつて
來
(
く
)
るのである。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
今からもう、二人は、そら、
顰
(
しか
)
めっ
面
(
つら
)
だと、
面白
(
おもしろ
)
がっている。近所の人たちを招待できるものなら招待するところだったに違いない。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
前
(
まへ
)
の
講釈
(
かうしやく
)
のと
読較
(
よみくら
)
べると、
彼
(
か
)
の
按摩
(
あんま
)
が
後
(
のち
)
に
侍
(
さむらひ
)
に
取立
(
とりたて
)
られたと
云
(
い
)
ふ
話
(
はなし
)
より、
此天狗
(
このてんぐ
)
か
化物
(
ばけもの
)
らしい
方
(
はう
)
が、
却
(
かへ
)
つて
事実
(
じゝつ
)
に
見
(
み
)
えるのが
面白
(
おもしろ
)
い。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
すると
良人
(
おっと
)
は
私
(
わたくし
)
と
意見
(
いけん
)
が
違
(
ちが
)
いまして、それは
余
(
あま
)
り
面白
(
おもしろ
)
くない、
是非
(
ぜひ
)
『
若月
(
わかつき
)
』にせよと
言
(
い
)
い
張
(
は
)
って、
何
(
なん
)
と
申
(
もう
)
しても
肯
(
き
)
き
入
(
い
)
れないのです。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
中途
(
ちゆうと
)
から
顏
(
かほ
)
を
出
(
だ
)
した
宗助
(
そうすけ
)
には、
能
(
よ
)
くも
解
(
げ
)
せなかつたけれども、
講者
(
かうじや
)
は
能辯
(
のうべん
)
の
方
(
はう
)
で、
默
(
だま
)
つて
聞
(
き
)
いてゐるうちに、
大變
(
たいへん
)
面白
(
おもしろ
)
い
所
(
ところ
)
があつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
且
(
かつ
)
面白
(
おもしろ
)
い
人物
(
じんぶつ
)
であるから
交際
(
かうさい
)
して
見給
(
みたま
)
へと
云
(
い
)
ふのでありました、
是
(
これ
)
から
私
(
わたし
)
が
又
(
また
)
山田
(
やまだ
)
と
石橋
(
いしばし
)
とを
引合
(
ひきあは
)
せて、
先
(
ま
)
づ
桃園
(
とうゑん
)
に
義
(
ぎ
)
を
結
(
むす
)
んだ
状
(
かたち
)
です
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
是
(
これ
)
は
面白
(
おもしろ
)
い、
近頃
(
ちかごろ
)
落語
(
らくご
)
が
大分
(
だいぶ
)
流行
(
はや
)
るから、
何所
(
どこ
)
かで
座料
(
ざれう
)
を
取
(
とつ
)
て
内職
(
ないしよく
)
にやつたら
面白
(
おもしろ
)
からう、事に
依
(
よつ
)
たら
片商売
(
かたしやうばい
)
になるかもしれない。
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
三時間目に
菊池
(
きくち
)
先生がまたいろいろ話された。行くときまった人はみんな
面白
(
おもしろ
)
そうにして聞いていた。僕は頭が
熱
(
あつ
)
くて
痛
(
いた
)
くなった。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
『
譽
(
ほ
)
められても
嬉
(
うれ
)
しくはないぞ。
玄竹
(
げんちく
)
、それより
何
(
なに
)
か
面白
(
おもしろ
)
い
話
(
はなし
)
でもせんか。』と、
但馬守
(
たじまのかみ
)
の
顏
(
かほ
)
には、どうも
冴
(
さ
)
え
切
(
き
)
らぬ
色
(
いろ
)
があつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
父
(
とう
)
さんも
凧
(
たこ
)
を
揚
(
あげ
)
たり、
凧
(
たこ
)
の
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
いたりして、
面白
(
おもしろ
)
く
遊
(
あそ
)
びました。
自分
(
じぶん
)
の
造
(
つく
)
つた
凧
(
たこ
)
がそんなによく
揚
(
あが
)
つたのを
見
(
み
)
るのも
樂
(
たのし
)
みでした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
垣根
(
かきね
)
の
中
(
なか
)
へ
突
(
つ
)
ンのめったばっかりに、ゆっくり
見物
(
けんぶつ
)
出来
(
でき
)
るはずのおせんの
裸
(
はだか
)
がちらッとしきゃのぞけなかったんだ。——
面白
(
おもしろ
)
くもねえ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「
面白
(
おもしろ
)
かつたり、
辛
(
つら
)
かつたり………
然
(
しか
)
し女にやア不自由しねえよ。」
吉
(
きち
)
さんは
鳥渡
(
ちよつと
)
長吉の顔を見て、「
長
(
ちやう
)
さん、君は遊ぶのかい。」
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「が、
僕
(
ぼく
)
に言わせると、ユーゴーはバイロンよりもいいですね」と、若い
伯爵
(
はくしゃく
)
は
何気
(
なにげ
)
なく口ばしった。——「
面白
(
おもしろ
)
い点でも上です」
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
然
(
しか
)
し
比較的
(
ひかくてき
)
に
※去
(
くわこ
)
の三
年
(
ねん
)
は
私
(
わたくし
)
の
爲
(
ため
)
には
凌
(
しの
)
ぎ
易
(
やす
)
かつたよ、イヤ、
其間
(
そのあひだ
)
には
隨分
(
ずゐぶん
)
、
諸君
(
しよくん
)
には
想像
(
さうざう
)
も
出來
(
でき
)
ない
程
(
ほど
)
、
面白
(
おもしろ
)
い
事
(
こと
)
も
澤山
(
たくさん
)
あつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
訊問
(
じんもん
)
すると、
案外
(
あんがい
)
にも
老人
(
ろうじん
)
のことを、
借金
(
しゃっきん
)
の
取立
(
とりた
)
てがきびしくへんくつだが、
面白
(
おもしろ
)
いところのある
人物
(
じんぶつ
)
だといつたし、また
借金
(
しゃっきん
)
のことで
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
おなじ
宿
(
やど
)
に木村篤迚、今新潟始審裁判所の判事
勤
(
つと
)
むる人あり。臼井六郎が事を
詳
(
つまびらか
)
に知れりとて物語す。
面白
(
おもしろ
)
きふし一ツ二ツかきつくべし。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
B あゝ、あれは
駄目
(
だめ
)
だよ。
葉書
(
はがき
)
一
枚
(
まい
)
ぐらゐの
短文
(
たんぶん
)
で、ちよつと
氣
(
き
)
の
利
(
き
)
いた
面白
(
おもしろ
)
い
事
(
こと
)
を
書
(
か
)
き
得
(
え
)
る
樣
(
やう
)
な
名士
(
めいし
)
は
幾
(
いく
)
らも
居
(
ゐ
)
ないからな。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
我々
(
われわれ
)
の
町
(
まち
)
に
話
(
はなし
)
の
面白
(
おもしろ
)
い、
知識
(
ちしき
)
のある
人間
(
にんげん
)
の
皆無
(
かいむ
)
なのは、
実
(
じつ
)
に
遺憾
(
いかん
)
なことじゃありませんか。これは
我々
(
われわれ
)
に
取
(
と
)
って
大
(
おおい
)
なる
不幸
(
ふこう
)
です。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
上方の遊びもつまらなくなって、こうして江戸へ出て来たが、お前と一緒でないと、どこの遊びも
面白
(
おもしろ
)
くない。ここで
逢
(
お
)
うたが百年目さ。
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
それで、多くの
学者
(
がくしゃ
)
たちが集って、いろんな
面白
(
おもしろ
)
い
遊
(
あそ
)
びごとを考えだしては王子に
勧
(
すす
)
めました。すると王子はこう
答
(
こた
)
えました。
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
もし
今後
(
こんご
)
中央公論
(
ちゅうおうこうろん
)
の
編輯
(
へんしゅう
)
を
誰
(
たれ
)
かに
譲
(
ゆず
)
って
閑
(
ひま
)
な
時
(
とき
)
が
来
(
く
)
るとしたら、それらの
追憶録
(
ついおくろく
)
を
書
(
か
)
かれると
非常
(
ひじょう
)
に
面白
(
おもしろ
)
いと
思
(
おも
)
っていました。
夏目先生と滝田さん
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
しかし、
彼女
(
かのじょ
)
のものの考え方には、どことなく
面白
(
おもしろ
)
いところがあったので、
家
(
うち
)
の
中
(
なか
)
のつまらない
仕事
(
しごと
)
もそのために
活気
(
かっき
)
づき、
潤
(
うるお
)
いが
生
(
しょう
)
じた。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
○ジャズの
麻痺
(
まひ
)
、映画の麻痺、それで大概の興味は平凡なものに思える。
始終
(
しじゅう
)
習慣的に考えているのは「何か
面白
(
おもしろ
)
いものは無いか知らん。」
現代若き女性気質集
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
如何
(
どう
)
考
(
かんが
)
へても
聖書
(
バイブル
)
よりは
小説
(
せうせつ
)
の
方
(
はう
)
が
面白
(
おもしろ
)
いには
違
(
ちが
)
ひなく、
教師
(
けうし
)
の
眼
(
め
)
を
窃
(
ぬす
)
んでは「よくッてよ」
派
(
は
)
小説
(
せうせつ
)
に
現
(
うつゝ
)
を
抜
(
ぬ
)
かすは
此頃
(
このごろ
)
の
女生徒
(
ぢよせいと
)
気質
(
かたぎ
)
なり。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
念
(
ねん
)
を
押
(
お
)
すやうに
云
(
い
)
はれたのを
面白
(
おもしろ
)
からず
思
(
おも
)
つて、
何
(
なに
)
か
他
(
ほか
)
の
話題
(
はなし
)
を
始
(
はじ
)
めやうとして、
彼
(
あ
)
れか
此
(
こ
)
れかと
考
(
かんが
)
へて
居
(
ゐ
)
ました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
賑
(
にぎ
)
やかで
面白
(
おもしろ
)
そうな海水浴場のほうは素通りにして、
荒涼
(
こうりょう
)
とした砂っ原に降りると、大学生は上原の腕をとって、
浪打際
(
なみうちぎわ
)
のほうへゆきます。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
他處目
(
よそめ
)
うら
山
(
やま
)
しう
見
(
み
)
えて、
面白
(
おもしろ
)
げ
成
(
なり
)
しが、
旦那
(
だんな
)
さま
好
(
よ
)
き
頃
(
ころ
)
と
見
(
み
)
はからひの
御積
(
おつも
)
りなるべく、
年來
(
としごろ
)
足
(
た
)
らぬ
事
(
こと
)
なき
家
(
いへ
)
に
子
(
こ
)
の
無
(
な
)
きをばかり
口惜
(
くちを
)
しく
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「ナニ、永いことがあるものか、手鍋さげても奥山ずまいという本文通りよ、
結句
(
けっく
)
、山ん中が
面白
(
おもしろ
)
可笑
(
おかし
)
くていいじゃねえか」
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
今
(
いま
)
まで
申
(
まを
)
しました
石器
(
せつき
)
は、
刃物
(
はもの
)
か、それに
類似
(
るいじ
)
のものでありますが、なほ
他
(
ほか
)
に
刃物以外
(
はものいがい
)
のものもあります。その
中
(
なか
)
でも
面白
(
おもしろ
)
いのは、
石棒
(
せきぼう
)
です。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
「それはだな」と私はうまく説明しようと思った、「つまり、
面白
(
おもしろ
)
く見せるために、初めからそうするようにちゃんと相談ができているんだ」
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
けれども、ママはお
仕事
(
しごと
)
の手を
止
(
や
)
めようともしないで——一
体
(
たい
)
あんなにのべつ
縫物
(
ぬいもの
)
ばかりして何が
面白
(
おもしろ
)
いんだろう!——
不足
(
ふそく
)
そうな声でいった。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
『あんな
事
(
こと
)
言
(
い
)
つて、
親分
(
おやぶん
)
トボケて
居
(
ゐ
)
るが、
面白
(
おもしろ
)
い
土瓶
(
どびん
)
見
(
み
)
たやうな
物
(
もの
)
だの、
香爐
(
かうろ
)
見
(
み
)
たやうな
物
(
もの
)
だの、
澤山
(
たくさん
)
掘出
(
ほりだ
)
して
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
るだよ』と
教
(
をし
)
へて
呉
(
く
)
れた。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
『
東京
(
とうきやう
)
の
仕事
(
しごと
)
は
如何
(
どう
)
です。
新聞
(
しんぶん
)
は
毎々
(
まい/\
)
難有
(
ありがた
)
う、
續々
(
ぞく/\
)
面白
(
おもしろ
)
い
議論
(
ぎろん
)
が
出
(
で
)
ますなア』と
先生
(
せんせい
)
は
僕
(
ぼく
)
の
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
るや
口
(
くち
)
を
開
(
ひら
)
きました。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
これをもって方今士君子、唐楽・猿楽にては
面白
(
おもしろ
)
からず、俗楽は卑俚に
堪
(
た
)
えずとして、ほとんど楽の一事を
放擲
(
ほうてき
)
するに至る。これまた
惜
(
おし
)
むべきなり。
国楽を振興すべきの説
(新字新仮名)
/
神田孝平
(著)
「勘太郎が鬼退治をするとよ、
鼠
(
ねずみ
)
が
猫
(
ねこ
)
を
捕
(
と
)
りに行くよりひどいや。
阿呆
(
あほ
)
もあのくらいになると
面白
(
おもしろ
)
いな。」と言った。
鬼退治
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
ただ
面白
(
おもしろ
)
いとかつまらぬとか感ずるだけで、決してそれによって、自分の思想界を占領せらるるごときことはない。
我らの哲学
(新字新仮名)
/
丘浅次郎
(著)
「約束したにはしたけれど、あて
面白
(
おもしろ
)
くなつて來たのだもの。あんただつて、たまにはつきあつてもいゝだらう。」
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
他
(
ほか
)
の
家鴨達
(
あひるたち
)
は、こんな、
足
(
あし
)
の
滑
(
すべ
)
りそうな
土堤
(
どて
)
を
上
(
のぼ
)
って、
牛蒡
(
ごぼう
)
の
葉
(
は
)
の
下
(
した
)
に
坐
(
すわ
)
って、この
親家鴨
(
おやあひる
)
とお
喋
(
しゃべ
)
りするより、
川
(
かわ
)
で
泳
(
およ
)
ぎ
廻
(
まわ
)
る
方
(
ほう
)
がよっぽど
面白
(
おもしろ
)
いのです。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
面白
(
おもしろ
)
げなる
顔色
(
がんしよく
)
の
千番
(
せんばん
)
に一番
捜
(
さが
)
すにも
兼合
(
かねあひ
)
と
申
(
もう
)
すやらの
始末
(
しまつ
)
なりしに
候
(
そろ
)
度々
(
たび/″\
)
の
実験
(
じつけん
)
なれば
理窟
(
りくつ
)
は
申
(
まう
)
さず、今も
然
(
しか
)
なるべくと
存候
(
ぞんじそろ
)
愈々
(
いよ/\
)
益々
(
ます/\
)
然
(
しか
)
なるべくと
存候
(
ぞんじそろ
)
。
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
それでも
利助
(
りすけ
)
さんは、
岩
(
いわ
)
のように
黙
(
だま
)
っていました。どうやら、こんな
話
(
はなし
)
は
利助
(
りすけ
)
さんには
面白
(
おもしろ
)
くなさそうでした。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「どうだ、
面白
(
おもしろ
)
いだろう。あれを見たまえ、こんな平らな鏡が、あすこへ映ると、妙な字ができるだろう」
鏡地獄
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
まだその時分は
陶工
(
やきものし
)
の名なんぞ一ツだって知っていた訳では無かったが、ただ何となく気に入ったので
切
(
しきり
)
とこの猪口を
面白
(
おもしろ
)
がると、その娘の父がおれに
対
(
むか
)
って
太郎坊
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
今度は高くて容易に手の届きそうもない枝をしきりに
手
(
た
)
ぐろうとしては失敗しているのを、私は根気よく、むしろ
面白
(
おもしろ
)
いものでも見ているように見入っていた。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
「なあおめえ、こんで
俺
(
お
)
らも
若
(
わ
)
けえ
時
(
とき
)
にや
面白
(
おもしろ
)
えのがんだよなあ」と
爺
(
ぢい
)
さんの
肩
(
かた
)
へ
靠
(
もた
)
れ
掛
(
かゝ
)
るものもあつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
器楽曲も幾つか入っているが
面白
(
おもしろ
)
いのはない。この人の得意のオルガン曲のレコードはまだないようだ。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
けれど、
實際
(
じつさい
)
はそれこそ
麻雀
(
マージヤン
)
が
人達
(
ひとたち
)
を
魅惑
(
みわく
)
する
面白
(
おもしろ
)
さなので、
誰
(
だれ
)
しも
少
(
すこ
)
しそれに
親
(
した
)
しんでくるといつとなくその
日
(
ひ
)
その
時
(
とき
)
の
縁起
(
えんぎ
)
まで
擔
(
かつ
)
ぐやうになるのも
愉快
(
ゆくわい
)
である。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
長高
(
ちょうこう
)
・
見様
(
けんよう
)
・
面白
(
おもしろ
)
・
有一節
(
ひとふしある
)
・
濃様
(
のうよう
)
・
鬼拉
(
きらつ
)
・
幽玄
(
ゆうげん
)
・
事可然様
(
ことしかるべきよう
)
・
麗様
(
れいよう
)
・
有心
(
うしん
)
としたが、その中で、幽玄・麗様・濃様・長高などにあたる歌をお好みになったらしいので
中世の文学伝統
(新字新仮名)
/
風巻景次郎
(著)
この
鳥
(
とり
)
について
面白
(
おもしろ
)
いことは、
鳩
(
はと
)
やかさゝぎ、
栗鼠等
(
りすなど
)
の
造
(
つく
)
つた、
古
(
ふる
)
い
巣
(
す
)
にはひつて
卵
(
たまご
)
を
産
(
う
)
むことです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
ブラ/\と
面白
(
おもしろ
)
き空想を
伴
(
つれ
)
にして
堤
(
どて
)
を
北頭
(
きたがしら
)
に
膝栗毛
(
ひざくりげ
)
を
歩
(
あゆ
)
ませながら、
見送
(
みおく
)
り
果
(
はて
)
てドヤ/\と帰る人々が
大尉
(
たいゐ
)
の
年
(
とし
)
は
幾
(
いく
)
つならんの、
何処
(
いづこ
)
の
出生
(
しゆつしやう
)
ならんの、
或
(
あるひ
)
は
短艇
(
ボート
)
の
事
(
こと
)
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
“面白”で始まる語句
面白味
面白半分
面白可笑
面白気
面白相
面白能