“有心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うしん87.5%
ゆうしん12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、幽玄とか有心うしんとか云って、深みを要求していながら、歌人の心の全体が常識的に分化してしまったからである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
あるいは阿多福おたふくが思をこらしてかたちよそおうたるに、有心うしんの鏡はそのよそおいを写さずして、もとの醜容を反射することあらば、阿多福もまた不平ならざるをえず。
学者安心論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
無心むしん有心ゆうしんに変るまでにはある時がかかった。驚ろきの時、不可思議の時、疑いの時、それらを経過したあとで、彼女は始めて棒立になった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)