“能辯”の読み方と例文
新字:能弁
読み方割合
のうべん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中途(ちゆうと)から顏(かほ)を出(だ)した宗助(そうすけ)には、能(よ)くも解(げ)せなかつたけれども、講者(かうじや)は能辯(のうべん)の方(はう)で、默(だま)つて聞(き)いてゐるうちに、大變(たいへん)面白(おもしろ)い所(ところ)があつた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
と一寸(ちよつと)横顏(よこがほ)を旦那(だんな)の方(はう)に振向(ふりむ)けて、直(す)ぐに返事(へんじ)をした。此(こ)の細君(さいくん)が、恁(か)う又(また)直(たゞ)ちに良人(をつと)の口(くち)に應(おう)じたのは、蓋(けだ)し珍(めづら)しいので。……西洋(せいやう)の諺(ことわざ)にも、能辯(のうべん)は銀(ぎん)の如(ごと)く、沈默(ちんもく)は金(きん)の如(ごと)しとある。
山の手小景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
振(ふる)ひ宜しく申し爲し給ふべしと何か耳語(さゝやき)ければ左仲は微笑(ほゝゑみ)此書面は貴殿の認められしことなれば我れ能々腹(はら)に納(をさ)めて持參致し某し日頃の能辯(のうべん)を以て天晴上首尾(じやうしゆび)に仕課(しおほ)せ申すべしとて獨り誇(ほこ)り顏(がほ)に支度を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)