“のうべん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
能弁72.7%
能辯27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
羽柴秀長は、藤堂高虎にはかって、もう敵方も参ったであろうと、能弁のうべんな一臣下を、使いとして、敵の一拠点いちきょてん、丸山の陣へ
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
突然柿江が能弁のうべんになった。彼が能弁になるのは一種の発作ほっさで、無害な犬が突然恐水病にかかるようなものだ。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ふるひ宜しく申し爲し給ふべしと何か耳語さゝやきければ左仲は微笑ほゝゑみ此書面は貴殿の認められしことなれば我れ能々はらをさめて持參致し某し日頃の能辯のうべんを以て天晴上首尾じやうしゆび仕課しおほせ申すべしとて獨りほこがほに支度を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
非常ひじやう能辯のうべん京都きやうと言葉ことばあやつる四十ばかり細君さいくんがゐて、安井やすゐ世話せわをしてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)