面白おもしれ)” の例文
ガラリピシャ用はねえかなんてえ山家やまがの者で面白おもしれえが、彼女あれア旦那何処へもき処がないので、可愛相で、彼女はちょいと様子が
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あいつは片頬に切傷きりきずがある。そしてなかなか面白おもしれえとこがあるよ、ことに酔っ払うとだ、ビルの奴はね。まあ証拠として申し上げようかな。
「——面白おもしれえんだ、あにい、女をものにしていよいよそうなるだろう、するとな」そこで彼はまた含み笑いをした
あすなろう (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
なぐるとは、面白おもしれいだ、この藤田重右衛門を撲れるなら、撲つて見ろ、奴等うぬらのやうな青二才とは」
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
うむ、土地のやつらあ俺をはばかって手が着けられねえのを、木端こっぱ役人め、出しゃばりやがったな、面白おもしれえ、どうするか見ていてやれ、百の野郎がなんとぬかすか聞きものだ
手傳てづでえつてゝも、はあ、日暮ひぐれつたら、あつかもつかして凝然ぢつとしちやらんねえんだ、そんで愚圖ぐづ/\つてんの面白おもしれえからいてたな、丁度ちやうどえゝ鹽梅あんべえおれ草履ざうりひにつてつかせてな
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
面白おもしれえ、あとを読みねえ」と源さんおおいに乗気になる。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「てえした面白おもしれはなしでもねえからよ」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
○「何のこった、人を馬鹿にして、しか面白おもしれえ、何か他に、あゝ其方そっちにいらっしゃるお侍さん、えへゝゝ、旦那何か面白おもしろえお話はありませんか」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
面白おもしれえ舞踏だよ、——違えねえや、——ロンドンの仕置波止場でぶら下げられて縄の先でやる踊りみてえさ、まったくな。
「ところが、あるんだから面白おもしれえや」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
「ああ、ここは面白おもしれとこだぜ、この島はな、——わけえ者が上陸するにゃほんとに面白え処だ。」と彼は言った。
鐵「へえー、斯う皆さんが大勢寄って只茫然ぼんやりしていても面白くねえから、何か面白おもしれえ百物語でもして遊ぼうじゃアありやせんか、大勢寄っているのですから」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
御如才ごじょせえはごぜえますめえが、此処から余程ありますから六百遣って下せえ、もっと沢山たんと遣るから気を附けろよ、有難いッてんで……おい此方こっちを向いて聞きねえよ面白おもしれえ話だ、そうするとお爺さん
鐵「へえ、此奴こいつ面白おもしれえ話だ、二十四五度……どんなのが出ました」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)