トップ
>
中途
>
ちうと
ふりがな文庫
“
中途
(
ちうと
)” の例文
彼
(
あれ
)
もそれ
中途
(
ちうと
)
で
盲目
(
めくら
)
に
成
(
な
)
つたんだから、それまでに
働
(
はたら
)
いて
身體
(
からだ
)
は
成熟
(
でき
)
てるしおめえも
知
(
し
)
つてる
通
(
とほ
)
りあんで
居
(
ゐ
)
て
仕事
(
しごと
)
も
出來
(
でき
)
るしするもんだから
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
然
(
しか
)
るに、
中途
(
ちうと
)
で
消
(
き
)
えて
居
(
ゐ
)
た
大瀧氏
(
おほたきし
)
が
現
(
あら
)
はれて、
懷中
(
ふところ
)
から
磨製石斧
(
ませいせきふ
)
の
完全
(
くわんぜん
)
に
近
(
ちか
)
きを
取出
(
とりいだ
)
し、
坪井博士
(
つぼゐはかせ
)
の
前
(
まへ
)
に
出
(
だ
)
して。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
身體
(
からだ
)
を
搖
(
ゆす
)
り、
下駄
(
げた
)
にて
板敷
(
いたじき
)
を
踏鳴
(
ふみな
)
らす
音
(
おと
)
おどろ/\し。
其
(
その
)
まゝ
渡場
(
わたしば
)
を
志
(
こゝろざ
)
す、
石段
(
いしだん
)
の
中途
(
ちうと
)
にて
行逢
(
ゆきあ
)
ひしは、
日傘
(
ひがさ
)
さしたる、十二ばかりの
友禪縮緬
(
いうぜんちりめん
)
、
踊子
(
をどりこ
)
か。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
文句
(
もんく
)
は
色々
(
いろ/\
)
に
變
(
か
)
へて、
或
(
あるひ
)
は
強
(
つよ
)
く、
或
(
あるひ
)
は
弱
(
よわ
)
く、
或
(
あるひ
)
は
罵
(
のゝし
)
り、
或
(
あるひ
)
はふざけ、
種々樣々
(
しゆ/″\さま/″\
)
の
事
(
こと
)
を
書
(
か
)
いてやつた。
中途
(
ちうと
)
で
凹
(
へた
)
たれては
全
(
まつた
)
く
敵
(
てき
)
に
降伏
(
かうふく
)
する
譯
(
わけ
)
だから、
例
(
れい
)
の
持藥
(
ぢやく
)
のつもりで
毎日
(
まいにち
)
書
(
か
)
いた。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
永昌寺
(
えいしやうじ
)
のある
山
(
やま
)
の
中途
(
ちうと
)
には、
村中
(
むらぢう
)
のお
墓
(
はか
)
がありました。こんもりと
茂
(
しげ
)
つた
杉
(
すぎ
)
の
林
(
はやし
)
の
間
(
あひだ
)
からは、
石
(
いし
)
を
載
(
の
)
せた
村
(
むら
)
の
板屋根
(
いたやね
)
や、
柿
(
かき
)
の
木
(
き
)
や、
竹籔
(
たけやぶ
)
や、
窪
(
くぼ
)
い
谷間
(
たにま
)
の
畠
(
はたけ
)
まで、一
目
(
め
)
に
見
(
み
)
えました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
後
(
のち
)
に
商業学校
(
せうげふがくかう
)
に
転
(
てん
)
じて、
中途
(
ちうと
)
から
全然
(
すつかり
)
筆
(
ふで
)
を
投
(
たう
)
じて、
今
(
いま
)
では
高田商会
(
たかだせうくわい
)
に出て
居
(
を
)
りますが、
硯友社
(
けんいうしや
)
の
為
(
ため
)
には
惜
(
をし
)
い人を
殺
(
ころ
)
して
了
(
しま
)
つたのです、
尤
(
もつと
)
も本人の
御為
(
おため
)
には
其方
(
そのはう
)
が
結搆
(
けつかう
)
であつたのでせう
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
物置
(
ものおき
)
の
横
(
よこ
)
へ
立
(
た
)
て
掛
(
か
)
けた
張板
(
はりいた
)
の
中途
(
ちうと
)
から、
細
(
ほそ
)
い
首
(
くび
)
を前へ
出
(
だ
)
して、
曲
(
こゞ
)
みながら、
苦茶
(
くちや
)
々々になつたものを丹念に引き
伸
(
の
)
ばしつゝあつた手を
留
(
と
)
めて、代助を
見
(
み
)
た。
一寸
(
ちよつと
)
は
何
(
なん
)
とも云はなかつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其
質朴
(
しつぼく
)
愛
(
あい
)
するに堪へたり、余炉辺に
坐
(
ざ
)
し一客に
問
(
と
)
ふて曰く、是より山奥に
至
(
いた
)
らば
栗樹
(
くり
)
ありや否、余等一行
若
(
も
)
し
探検
(
たんけん
)
の
中途
(
ちうと
)
にして
飢餓
(
きが
)
に
陥
(
おちゐ
)
ることあらん乎、栗等の
果実
(
くわじつ
)
に
拠
(
よ
)
りて
餓死
(
がし
)
を
免
(
のが
)
れんとすと
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
固めしが稻葉家の運や惡かりけん花山院殿と
菊亭殿
(
きくていどの
)
の御二方は難なく通り給ひしが勅使大納言殿の御駕籠此孫橋へ差掛られし時
桁
(
けた
)
中途
(
ちうと
)
より折れて橋板五枚ばかりと共に日野家の御
先供
(
さきども
)
水中に落入や否や續いて大納言殿の陸尺も
踏外
(
ふみはづ
)
し忽ち御
駕籠
(
かご
)
も水中へ落入既に
沈
(
しづ
)
まんとする有樣に
周章狼狽
(
あわてふためき
)
陸尺共は足を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
中途
(
ちうと
)
で
落
(
お
)
ちるのは、
屆
(
とゞ
)
かないので。
其
(
そ
)
の
砂利
(
じやり
)
が、
病院
(
びやうゐん
)
の
裏門
(
うらもん
)
の、あの
日中
(
ひなか
)
も
陰氣
(
いんき
)
な、
枯野
(
かれの
)
へ
日
(
ひ
)
が
沈
(
しづ
)
むと
云
(
い
)
つた、
寂
(
さび
)
しい
赤
(
あか
)
い
土塀
(
どべい
)
へ、トン……と……
間
(
あひ
)
を
措
(
お
)
いては、トーンと
當
(
あた
)
るんです。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
毎日
(
まいにち
)
必
(
かなら
)
ず
汗
(
あせ
)
でぐつしりと
濕
(
しめ
)
るので、
其
(
そ
)
の
強靱
(
きやうじん
)
な
纎維
(
せんゐ
)
の
力
(
ちから
)
が
脆
(
もろ
)
く
成
(
な
)
つて、
秋
(
あき
)
の
冷
(
つめ
)
たい
季節
(
きせつ
)
までにはどうしても
中途
(
ちうと
)
で一
度
(
ど
)
は
換
(
か
)
へねばならぬと
勘次
(
かんじ
)
が
自慢
(
じまん
)
して
居
(
ゐ
)
る
紐
(
ひも
)
は
埃
(
ほこり
)
が
加
(
くは
)
はつて
汚
(
よご
)
れて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
及
(
および
)
余を
合
(
あは
)
せて総計十七名、
中途
(
ちうと
)
帰
(
かへ
)
りし者を
除
(
のぞ
)
けば十二名とす、右の三角印は
中途
(
ちうと
)
帰
(
かへ
)
りしものとす、此他人夫十九名
同道者
(
どう/\しや
)
三人、
合計
(
ごうけい
)
三十九名とす、
但
(
ただ
)
し人夫中四人及道者三人は中途に
帰
(
かへ
)
りたるを以て
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
平岡は、
白襯衣
(
しろしやつ
)
の
袖
(
そで
)
を
腕
(
うで
)
の
中途
(
ちうと
)
迄
捲
(
まく
)
り
上
(
あ
)
げて
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
といつたほどであるから、お
恥
(
はづ
)
かしいが、
私
(
わたし
)
にしては
生
(
うま
)
れてはじめての
冒険
(
ぼうけん
)
で、
足
(
あし
)
萎
(
な
)
え、
肝
(
きも
)
消
(
き
)
えて、
中途
(
ちうと
)
で
思
(
おも
)
はず、——
絶頂
(
ぜつちやう
)
の
石
(
いし
)
の
祠
(
ほこら
)
は八
幡宮
(
まんぐう
)
にてましますのに、——
不動明王
(
ふどうみやうわう
)
、と
念
(
ねん
)
ずると、やあ
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
途
常用漢字
中学
部首:⾡
10画
“中途”で始まる語句
中途半端
中途半把