“友禪縮緬”の読み方と例文
新字:友禅縮緬
読み方割合
いうぜんちりめん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身體からだゆすり、下駄げたにて板敷いたじき踏鳴ふみならすおとおどろ/\し。そのまゝ渡場わたしばこゝろざす、石段いしだん中途ちうとにて行逢ゆきあひしは、日傘ひがささしたる、十二ばかりの友禪縮緬いうぜんちりめん踊子をどりこか。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「來たの?」無邪氣さうに、あかの這入つてゐない友禪縮緬いうぜんちりめんに包まれたからだをひツたり義雄に添はせた。そして、左りの手を手摺りに當てて、醉つてゐるたいをささへる。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)