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宗
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そう
ふりがな文庫
“
宗
(
そう
)” の例文
どうも、
宗
(
そう
)
さんも
餘
(
あん
)
まり
近頃
(
ちかごろ
)
は
御出
(
おいで
)
でないし、
私
(
わたし
)
も
御無沙汰
(
ごぶさた
)
許
(
ばかり
)
してゐるのでね、つい
御前
(
おまへ
)
の
事
(
こと
)
は
御話
(
おはなし
)
をする
譯
(
わけ
)
にも
行
(
い
)
かなかつたんだよ
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
お
宗
(
そう
)
さんは髪の毛の薄いためにどこへも
縁
(
えん
)
づかない覚悟をしてゐた。が、髪の毛の薄いことはそれ自身お宗さんには愉快ではなかつた。
素描三題
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ひとへに生涯の
宗
(
そう
)
と願ふべきである我が狸洲先生(かれは狸洲と號した)に、ずゐぶん御無禮だつたことが
軈
(
やが
)
て後悔として殘るやうな氣がした。
足相撲
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
「一体これは
宗
(
そう
)
さんの時計です。近頃私が宗さんから貰ったんです。多分正太さんも宗さんから借りて来たんでしょう」
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
一に私意を以て
邪詖
(
じゃひ
)
の
辞
(
ことば
)
を出して、
枉抑
(
おうよく
)
太
(
はなは
)
だ過ぎたり、世の人も心
亦
(
また
)
多く平らかならず、
況
(
いわ
)
んや
其
(
その
)
学を
宗
(
そう
)
する者をやと。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
当代
(
とうだい
)
の
人気役者
(
にんきやくしゃ
)
宗
(
そう
)
十
郎
(
ろう
)
に
似
(
に
)
ていると、
太鼓持
(
たいこもち
)
の
誰
(
だれ
)
かに一
度
(
ど
)
いわれたのが、
無上
(
むじょう
)
に
機嫌
(
きげん
)
をよくしたものか、のほほんと
納
(
おさ
)
まった
色男振
(
いろおとこぶ
)
りは、
見
(
み
)
る
程
(
ほど
)
の
者
(
もの
)
をして
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
私は
之
(
これ
)
を子供のように思い、
且
(
か
)
つ住居の家も
近処
(
きんじょ
)
で朝夕往来して交際は前年の通り、
宗
(
そう
)
さん/\と
云
(
いっ
)
て親しくして居ましたが、
元来
(
がんらい
)
この
宗
(
宋
)
太郎の母は神官の家の妹で
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
龔廷賢
(
きょうていけん
)
を
宗
(
そう
)
とする治法を施したのである。曼公、名は
笠
(
りつ
)
、
杭州
(
こうしゅう
)
仁和県
(
じんわけん
)
の人で、曼公とはその
字
(
あざな
)
である。
明
(
みん
)
の
万暦
(
ばんれき
)
二十四年の
生
(
うまれ
)
であるから、長崎に来た時は五十八歳であった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
江州に一
畸人
(
きじん
)
がいます。自分とは古い知りあいで、
苗字
(
みょうじ
)
を
戴
(
たい
)
、名を
宗
(
そう
)
といい、長くその地で
牢節級
(
ろうせっきゅう
)
(牢人の役長)をつとめておるところから、通称、
戴
(
たい
)
院長とよばれておる。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
有
(
あ
)
るかツて、えらいのが
来
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
ます、
故人
(
こじん
)
高島屋
(
たかしまや
)
や
彦三郎
(
しんすゐ
)
が
来
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
ます、
半
(
はん
)
四
郎
(
らう
)
や、
仲蔵
(
なかざう
)
なども
来
(
き
)
て、それに
今度
(
こんど
)
訥升
(
とつしやう
)
に
宗
(
そう
)
十
郎
(
らう
)
が
這入
(
はい
)
つて
大層
(
たいそう
)
な
芝居
(
しばゐ
)
が
有
(
あ
)
ります。岩「
成程
(
なるほど
)
此方
(
こつち
)
の
方
(
はう
)
が
宜
(
い
)
い。 ...
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
老子
(
らうし
)
は
隱君子
(
いんくんし
)
なり。
老子
(
らうし
)
の
子
(
こ
)
、
名
(
な
)
は
宗
(
そう
)
。
宗
(
そう
)
、
魏
(
ぎ
)
の
將
(
しやう
)
と
爲
(
な
)
り、
段干
(
だんかん
)
に
封
(
ほう
)
ぜらる。
宗
(
そう
)
の
子
(
こ
)
は
注
(
ちう
)
。
注
(
ちう
)
の
子
(
こ
)
は
宮
(
きう
)
。
宮
(
きう
)
の
玄孫
(
げんそん
)
は
假
(
か
)
。
假
(
か
)
、
漢
(
かん
)
の
孝文帝
(
かうぶんてい
)
に
仕
(
つか
)
ふ。
而
(
しかう
)
して
假
(
か
)
の
子
(
こ
)
解
(
かい
)
、
膠西王卬
(
かうせいわうかう
)
の
(一六)
太傅
(
たいふ
)
と
爲
(
な
)
る。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
前の担任の
宗
(
そう
)
先生には事情を申し上げておきましたが、新しく誠一を受け持ってくださる先生にも改めて私の父としての考えを聞いていただき、それについて先生のご意見を伺いたいと思いまして
ロザリオの鎖
(新字新仮名)
/
永井隆
(著)
「
宗
(
そう
)
先生ですか」
西湖の屍人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「おや
宗
(
そう
)
さん、
少時
(
しばらく
)
御目
(
おめ
)
に
掛
(
か
)
ゝらないうちに、
大變
(
たいへん
)
御老
(
おふ
)
けなすつた
事
(
こと
)
」といふ
一句
(
いつく
)
であつた。
御米
(
およね
)
は
其折
(
そのをり
)
始
(
はじ
)
めて
叔父
(
をぢ
)
夫婦
(
ふうふ
)
に
紹介
(
せうかい
)
された。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
而
(
しか
)
して寛厚は
宗
(
そう
)
に
如
(
し
)
かざるも、其の
惻隠
(
そくいん
)
の意に至っては、各条に散見せりと評せしめ、余威は遠く
我邦
(
わがくに
)
に及び、徳川期の識者をして
此
(
これ
)
を研究せしめ
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
翁はご承知のとおり画事の上では、大癡を
宗
(
そう
)
としていた人です。ですから大癡の画という画はいやしくも
人間
(
じんかん
)
にある限り、
看尽
(
みつく
)
したと言ってもかまいません。
秋山図
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ソコで私は今度中津に
帰
(
かえっ
)
ても宗太郎をば
乳臭
(
にゅうしゅう
)
の小児と思い、相替らず
宗
(
そう
)
さん/\で待遇して居た処が、何ぞ
料
(
はか
)
らん、この宗さんが胸に一物、恐ろしい事をたくらんで居て
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
素
(
もと
)
越後新潟の人で、抽斎と伊沢蘭軒との世話で、
宗
(
そう
)
対馬守
(
つしまのかみ
)
義質
(
よしかた
)
の臣塩田氏の
女壻
(
じょせい
)
となった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
薬研堀
(
やげんぼり
)
の
不動様
(
ふどうさま
)
へ、
心願
(
しんがん
)
があっての
帰
(
かえ
)
りがけ、
黒
(
くろ
)
八
丈
(
じょう
)
の
襟
(
えり
)
のかかったお
納戸茶
(
なんどちゃ
)
の
半合羽
(
はんがっぱ
)
に
奴蛇
(
やっこじゃ
)
の
目
(
め
)
を
宗
(
そう
)
十
郎
(
ろう
)
好
(
ごの
)
みに
差
(
さ
)
して、
中小僧
(
ちゅうこぞう
)
の
市松
(
いちまつ
)
を
供
(
とも
)
につれた、
紙問屋
(
かみどんや
)
橘屋
(
たちばなや
)
の
若旦那
(
わかだんな
)
徳太郎
(
とくたろう
)
の
眼
(
め
)
は
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
季唐はもとより
徽宗
(
きそう
)
以来の
大家
(
たいか
)
ではあり、晩年にも長巻や大作を描いて、いよいよ北宋画の
宗
(
そう
)
たる巨腕を示したが、その門から出た蕭照も、年も
趁
(
お
)
うて名声を博し、その作品は、李唐以上に
人間山水図巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
...
臣
(
しん
)
を
以
(
もつ
)
て
君
(
きみ
)
を
弑
(
し
)
す、
仁
(
じん
)
と
謂
(
い
)
ふ
可
(
べ
)
けんや』と。
(三〇)
左右
(
さいう
)
(三一)
之
(
これ
)
を
兵
(
へい
)
せんと
欲
(
ほつ
)
す。
(三二)
太公
(
たいこう
)
曰
(
いは
)
く、『
此
(
こ
)
れ
義人
(
ぎじん
)
也
(
なり
)
』と。
扶
(
たす
)
けて
去
(
さ
)
らしむ。
武王
(
ぶわう
)
已
(
すで
)
に
殷
(
いん
)
の
亂
(
らん
)
を
平
(
たひら
)
げ、
天下
(
てんか
)
、
周
(
しう
)
を
(三三)
宗
(
そう
)
とす。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
「
宗
(
そう
)
さん
怒
(
おこ
)
つちや
不可
(
いけ
)
ませんよ。たゞ
叔父
(
をぢ
)
さんの
云
(
い
)
つた
通
(
とほ
)
りを
話
(
はな
)
すんだから」と
叔母
(
をば
)
が
斷
(
ことわ
)
つた。
宗助
(
そうすけ
)
は
默
(
だま
)
つてあとを
聞
(
き
)
いてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
慶滋保胤
(
かものやすたね
)
は
賀茂忠行
(
かものただゆき
)
の第二子として生れた。兄の
保憲
(
やすのり
)
は累代の家の業を
嗣
(
つ
)
いで、
陰陽博士
(
おんようはかせ
)
、
天文
(
てんもん
)
博士となり、賀茂
氏
(
うじ
)
の
宗
(
そう
)
として、其系図に輝いている。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
T先生の話によれば、僕等を教へた先生たちは
大抵
(
たいてい
)
は
本所
(
ほんじよ
)
にゐないらしい。僕は
比留間
(
ひるま
)
先生に張り倒されたことを覚えてゐる。それから
宗
(
そう
)
先生に後頭部を突かれたことを覚えてゐる。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
苾堂は詩を以て
梁川星巖
(
やながはせいがん
)
、
柏木如亭
(
かしはぎじよてい
)
及五山と交つた。書は
子昂
(
すがう
)
を
宗
(
そう
)
とし江戸の佐野東洲の教を受けたらしい。又
畫
(
ゑ
)
をも學んで、
崋山
(
くわざん
)
門下の福田半香、その他
勾田臺嶺
(
まがたたいれい
)
、
高久隆古
(
たかひさりゆうこ
)
等と交つた。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「ここに連れているのは弟分の
楊林
(
ようりん
)
。そして拙者は……
苗字
(
みょうじ
)
が
戴
(
たい
)
、名は
宗
(
そう
)
」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
起
(
き
)
を
射
(
い
)
るに
坐
(
ざ
)
して、
(一一一)
宗
(
そう
)
を
夷
(
たひ
)
らげられて
死
(
し
)
せし
者
(
もの
)
七十
餘家
(
よか
)
。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
「おや
宗
(
そう
)
さん、しばらく御目に
掛
(
か
)
からないうちに、大変
御老
(
おふ
)
けなすった事」という一句であった。御米はその
折
(
おり
)
始めて叔父夫婦に紹介された。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
揚州の守将
王礼
(
おうれい
)
と弟
宗
(
そう
)
と、
監察御史
(
かんさつぎょし
)
王彬
(
おうひん
)
を縛して門を開いて
降
(
くだ
)
る。
高郵
(
こうゆう
)
、
通泰
(
つうたい
)
、
儀真
(
ぎしん
)
の諸城、
亦
(
また
)
皆降り、北軍の艦船江上に往来し、
旗鼓
(
きこ
)
天を
蔽
(
おお
)
うに至る。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
一中節
(
いつちうぶし
)
の
師匠
(
ししやう
)
になることはとうとうお
宗
(
そう
)
さんには出来なかつた。お宗さんはあの震災のために家も何も焼かれたとかいふことだつた。のみならず一時は頭の
具合
(
ぐあひ
)
も妙になつたとかいふことだつた。
素描三題
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
千金の
子
(
し
)
は
堂陲
(
どうすい
)
に坐せずとの
諺
(
ことわざ
)
もある事なれば、好んで
超邁
(
ちょうまい
)
を
宗
(
そう
)
として、
徒
(
いたず
)
らに吾身の危険を求むるのは単に自己の
災
(
わざわい
)
なるのみならず、また大いに天意に
背
(
そむ
)
く訳である。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一 お
宗
(
そう
)
さん
素描三題
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「そりゃ、あの時、
宗
(
そう
)
さんが
若干
(
いくら
)
か置いて行きなすった事は、行きなすったが、それはもうありゃしないよ。叔父さんのまだ生きて
御出
(
おいで
)
の時分から、御前の学資は融通して来たんだから」
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“宗”の解説
宗(そう)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
宗
常用漢字
小6
部首:⼧
8画
“宗”を含む語句
宗教
宗家
孟宗竹
宗教上
宗匠
宗廟
宗族
宗旨
宗像
宗門
曹洞宗
宗谷
法華宗
宗祖
宗門神
切支丹宗
宗教家
天真宗豊祖父尊様
宗右衛門町
孟宗
...