はざま)” の例文
しかも、他のあらゆる陣形が整ってみると、もう待ちきれないような、堀部、武林、はざま、勝田、矢頭、磯貝、杉野などの若手組は
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今更おつつみなさる必要は無からう、と私は思ふ。いや、つい私は申上げんでをつたが、東京の麹町こうじまちの者で、はざま貫一と申して、弁護士です。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「おい、はざま!」と、ふり返って、雪のなかに立ちどまった。「口笛が聞える——。」
口笛を吹く武士 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それはこの年の三月に幕府が暦法改正の仕事を始めるために大阪から暦学天文の大家として知られている高橋作左衞門至時よしとき、ならびにはざま五郎兵衞重富しげとみを江戸に呼びよせたことで、高橋は四月に
伊能忠敬 (新字新仮名) / 石原純(著)
水漂草の譬喩たとへに異ならず、いよ/\心を励まして、遼遠はるかなる巌のはざまに独り居て人め思はず物おもはゞやと、数旬しばらく北山の庵に行ひすませし後、飄然と身を起し、加茂明神に御暇おいとままをして仁安三年秋の初め
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
はざま! 切れ!」と、大石がいった。
吉良上野の立場 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「おいはざま。どうした」
浮かぶ飛行島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
はざまが影を隠す時、僕にのこした手紙が有る、それでくはしい様子を知つてをるです。その手紙を見た時には、僕もふるへて腹が立つた。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
細川家へ預けられた面々は、内蔵助以下、吉田忠左衛門、原、はざま、片岡、小野寺、堀部老人などの十七名で、その中に主税は交じっていなかった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同じ商人ていにつくったはざま新六しんろくは、部屋のまん中に、仰むけに寝そべっていたが
口笛を吹く武士 (新字新仮名) / 林不忘(著)
その間に、一方の路地から、木戸を破って、堀部安兵衛に矢田五郎左衛門がここへ来あわせ、又、横川勘平と、はざま十次郎のふたりもすぐ後から駈けて来た。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「蒲田の言ふ通りだ。僕等も中学に居た頃のはざまと思つて、それは誓つて迷惑を掛けるやうな事は為んから、君も友人のよしみを思つて、二人の頼を聴いてくれ給へ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
はざまが、いきなり、狂太郎の足もとに、ぺたりと手をついて
口笛を吹く武士 (新字新仮名) / 林不忘(著)