“パウゼ”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、そのパウゼは混沌たるものです。けれども、その中には様々な心理現象が十字に群がっていて、まるで入道雲のように、ムクムク意識面を浮動しているのです。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そのパウゼです——それはただに演劇ばかりでなく、ことに訊問において必要なのですよ。ねえ久我さん、犯人は台本作家ではある代りに、けっして一行のト書だって指定しやしません。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そして、無意識のうちに、指環を抜いてみたりめてみたり、またクルクル廻したりするような、徴候発作が貴女に現われていきました。そこで僕は、妙に心をそそるようなパウゼを置いたのです。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)