数個すか)” の例文
旧字:數個
看護員は犇々ひしひしとその身をようせる浅黄あさぎ半被はっぴ股引ももひきの、雨風に色褪いろあせたる、たとへば囚徒の幽霊の如き、数個すかの物体をみまはして、ひいでたるまゆひそめつ。
海城発電 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
看護員はひしひしとその身を擁せる浅黄の半被はっぴ股引ももひきの、雨風に色せたる、たとえば囚徒の幽霊のごとき、数個すかの物体をみまわして、秀でたる眉をひそめつ。
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)