“空:そら” の例文
“空:そら”を含む作品の著者(上位)作品数
小川未明226
泉鏡花46
泉鏡太郎22
楠山正雄17
北原白秋9
“空:そら”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)38.3%
文学 > 日本文学 > 詩歌(児童)9.3%
文学 > 日本文学 > 詩歌4.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
しづかなそらをぢり/\とうつつてかたぶいたかとおもふと一さんちはじめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
きらめくやいばは金剛石の燈下にまろぶ光きら/\截切たちきる音はそらかく矢羽やばねの風をる如く
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
轉寢うたゝねゆめよりめて、もすそ濡縁ぬれえんに、瑠璃るりそらか、二三輪にさんりん
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
かぜさへぎられてはげしくはあたらぬそらに、蜘蛛くもほゝにかゝるもわびしかりしが
森の紫陽花 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
せっかく自分が好意ずくで話しかけるのを、うわそらで聞き流して、眼中にも、脳裏にも、置いていないようにも取れる。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
つながはっとおもに、おばさんはみるみるおに姿すがたになって、そらがりました。
羅生門 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
あられゆきをもよおすくもそらひくくかかり、大烏おおがらす羊歯しだうえって、
すなうえよこになって、しばらくそらをながめていましたこうは、ふいにからだこしました。
幸福に暮らした二人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
仰向あおむけになって、たからかなそら見上みあげると、しみじみとあきになったというかんじがしました。
こま (新字新仮名) / 小川未明(著)
またさか上方じょうほうそらが、地上ちじょうへひくくたれさがって、ここからは、そのさきにあるまち
道の上で見た話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
晩方ばんがたになって、やっとあめれて、そらあかるくなりました。ちょうど、その時分じぶんでした。
真昼のお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)
その馬の影が、黒く地面に焼きついた上を、つばくらが一羽、ひらり羽根を光らせて、すじかいに、そらへ舞い上がった。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
波が高まると妹の姿が見えなくなったその時の事を思うと、今でも私の胸は動悸どうきがして、そら恐ろしい気持ちになります。
溺れかけた兄妹 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
はじくもつてゐたそらがやうやうれて、蒼白あをじろきし紅葉もみぢてらしてゐる。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
水煙すいゑんそらぶよとえし、てい忽然こつぜん波底はていしづみ、しづんではうか
雜木林ざふきばやしあひだにはまたすゝき硬直かうちよくそらさうとしてつ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
代助はくるしいので、何返なんべんせきつて、うしろの廊下へて、せまそらを仰いだ。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
乞食 わたくしでございますか? わたくしの名は誰も知りません。知つてゐるのは唯そらうへのアラアだけでございます。
三つの指環 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
屋根やねうへかくして、そらとほ小鳥ことりにつかないやうにしてあります。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
日輪天の磨羯まかつつのに觸るゝとき、こほれる水氣ひらを成してわが世のそらより降るごとく 六七—六九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
で自分にも告々と老が迫ツて來るのにつれて、故郷の老母を思ふ情が痛切になツて、此の四五年きたそらをのみ憧れてゐる。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
夜の始めに澄渡るそらを裂き、または日の落つるころ葉月はづき叢雲むらくもを裂く光といふとも、そのはやさ 三七—三九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
縁の翼そらを裂く響きをききて蛇逃げさりぬ、また天使等は同じ早さに舞ひのぼりつゝその定まれる處に歸れり —一〇八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
生温なまぬるきかぜのごとほねもなきうごく——そのそら鏽銀しやうぎんかねはかかれり。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
八月はちぐわつこゑくと富士驛ふじえきで、まだちつたないと、ひがしそらがしらまない。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
にんはあるいわうえちまして、きれいなたいまいいろくもそらんでいました。
夕焼け物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あるくらそらのかなたに、うつくしいにじのたつのをあやしげなふうをしたあねました。
消えた美しい不思議なにじ (新字新仮名) / 小川未明(著)
「みんなおかあさんがっていてくださるのだ。」と、辰吉たつきちは、そらあおぎながらひとりでいいました。
木に上った子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、やはり、あちらのそらていられますと、しろくもゆめのようにんでゆくのでありました。
お姫さまと乞食の女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのうちに太陽たいようひがしそらのぼると、もはやにわとりわかれをげなければなりません。
ものぐさなきつね (新字新仮名) / 小川未明(著)
にわ木々きぎ元気げんきづいて、そらんでゆくくもかげ希望きぼうひかっていました。
みつばちのきた日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ピイチク、ピイチク、となきながら、いつものように、ひばりは、そらたかく、たかく、がっていきました。
ひばりのおじさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
うみのように、あおい、あおそらを、旅人たびびとはぼんやりと仰向あおむけになってながめていました。
曠野 (新字新仮名) / 小川未明(著)
年郎としろうくんは、うらめしそうにそらあおいで、ほかのたこがよくがっているのをぼんやりとながめたのです。
西洋だこと六角だこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
眼鏡めがねのようにして、すかしてると、そらも、いえも、も、うすあおく、とおく、とお
友だちどうし (新字新仮名) / 小川未明(著)
ひろ野原のはらうえには、雲切くもぎれがして、あおかがみのようなそらえていました。
風と木 からすときつね (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、あきになると、それらのは、かなしいうたをうたって、そらんだのであります。
銀のつえ (新字新仮名) / 小川未明(著)
こヽろそら宵闇よひやみはる落花らくくわにはあしおとなきこそよけれ
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
雨がちたり日影ひかげがもれたり、るとも降らぬともさだめのつかぬ、晩秋ばんしゅうそらもようである。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
谷山は大角柱の側によると、まるで見世物の口上でも述べる調子で、そらうそぶきながら、角柱の向側で、カチカチと音をさせた。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「さればさ、先刻さつきかららぬから、お天氣てんきでござらう。」とひつゝそら打仰うちあふぎて、
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
なさけある叫びの力つよければ、かれらはディドのむれを離れ魔性ましやうそらをわたりて我等にむかへり 八五—八七
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
くもやゝうすつたが、天守てんしゆむねは、そびみねよりもそらおもい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そらおそろしくおもふのでつたが、また剛情がうじやう我慢がまんなる其良心そのりやうしん
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
荷車にぐるまいたうまが、くるまながらほのほとなつて、そらをきり/\と𢌞まはつたとけば、あゝ
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はまったくれて、そらほしがちらちらとそのしずかなみずうえうつっていました。
めくら星 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのとき、がけのしたの、しろはなしたにたたずんでいたあねは、そらあおいで、
灰色の姉と桃色の妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
元気げんきのなかった、憂欝ゆううつ青木あおきあおそらをながめるように、あたまをもたげました。
小さな草と太陽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かなたのそらくもかげてはなみだれていましたが、不思議ふしぎや、あるのこと
木と鳥になった姉妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
やがて、そのくろてんは、だんだんおおきくなって、みんなのあたまうえそらんできたのです。
あほう鳥の鳴く日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かぜは、太陽たいようかってびつきそうに、そらおどがりました。そうしてさけびました。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
二人ふたりっている往来おうらいそらには、とんぼが、はねかがやかしながらんでいます。
泣きんぼうの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そらは、みどりいろれて、太陽たいようは、みごとにさいたはなのごとく、さんらんとかがやきました。
風七題 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かぜは、そのし、あおい、あおい、ガラスのようなそらには、しろいかもめがんでいました。
海のまぼろし (新字新仮名) / 小川未明(著)
あたたかな春風はるかぜは、そよそよとそらいて、野原のはらや、うえわたっていました。
春の真昼 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このまえよりも、あざらしは、幾分いくぶんかやせてえました。そして、かなしそうに、そらあおいで、
月とあざらし (新字新仮名) / 小川未明(著)
たかは、そらにまきこった、黒雲くろくもがけて、たかく、たかく、がりました。
ぴかぴかする夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しばり、こぶしにぎって、とほきたそらげるにくしみの
とうちゃん、あちらのそらが、火事かじのようにあかるいよ。」と、子供こどもは、そとからさけびました。
縛られたあひる (新字新仮名) / 小川未明(著)
事情を承知していればこそ、人目のない密室へ通し、召使も遠ざけたのであろうに——八蔵はわざとそうそらとぼけて訊く。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そらっとぼけるな。この野郎……」と、半七は叱り付けた。「貴様は今夜この為吉をらすつもりでここへ連れ出したのだろう」
半七捕物帳:60 青山の仇討 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
日蔭ひかげ泥濘ぬかるみところが——そらくもつてた——のこンのゆきかとおも
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
翌朝よくてうになつて、あかつきかぜはそよ/\といて、ひがしそらしらんでたが
左様さうさ。う云ふわけだらう」と代助もそらつとぼけて、真面目な挨拶をした。すると門野かどのは、
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そらくらく、かぜつめたかつたが、温泉まち但馬たじま五月ごぐわつは、さわやかであつた。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
こいつは大降おほぶりにらなけりやいゝがツて、そらながら、おかはりをなすつたけ。ポツリ/\つたばかり。
夜釣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
とうさんがしたからたづねますと、たこたかそらからえる谷底たにそこはなしをしました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
そら青々あおあおがって、おにわにはさくらはなみだれていました。
桃太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ふねはうは、落着済おちつきすましてゆめそらすべるやう、……やがてみぎははなす。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その月光つきかげのさしてゐるそら遠方えんぽうからやつてかりが、れつをなしてきとほつてく。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
すると、夕焼ゆうやけのしたかなたのそらほうから、またしろい一とりんできました。
夕焼け物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
たちまちそらくもって、すみながしたようになり、かぜがヒューヒューといってそらいてきました。
黒い塔 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それでもはなは、ごとにそらいて、ほしからってくるつゆけました。
王さまの感心された話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ほんとうにあたたかな、よくれたそら太陽たいようえて、かぜすらない秋日和あきびよりでありました。
善いことをした喜び (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、いよいよ自分じぶんが、日輪にちりんがけてそらうえんでゆくがきたとき、自分じぶん
紅すずめ (新字新仮名) / 小川未明(著)
青々あおあおとした常磐木ときわぎが、うすぐもったそらに、かぜかれて、さやさやとずれがしています。
雪の上のおじいさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのうち一人ひとりは、おもしたように、とお都会とかいのかなたのそらをながめました。
飴チョコの天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ほんとうに、よくそられわたっていて、一ぺんくもすらなく、あめりそうなけはいはなかったのです。
長ぐつの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ね、あたしどんなとこへいくのかしら。」ひとりのいちょうのおんなそらあげてつぶやくようにいいました。
いちょうの実 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
とりわけ、西にしそら夕焼ゆうやけけをする、日暮ひぐがたねつるというのであります。
海が呼んだ話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
純吉じゅんきちは、そらあおぎながら、つぶやくと、なかあつなみだのわくのをおぼえました。
からす (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おかあさん、あっちのそらをごらん。」と、とつぜん、てんじようと、清吉せいきちは、さけびました。
戦争はぼくをおとなにした (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、まんまんと、あおみわたるそらしたで、しずかにかんがんでいるようにえました。
とうげの茶屋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、ひがしそらてはくらになって、ほしひかりすらえなかったのです。
夜の進軍らっぱ (新字新仮名) / 小川未明(著)
もう、なつもいくころで、そらには、あかはなびらをちらしたように、くもうつくしくんでいました。
クラリネットを吹く男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
白髪しらがのおばあさんが、いとをつむいでいるように、そらでは、くもれたり、またつながったりしていました。
谷にうたう女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そらで、いとをつむいでいた、白髪しらがのおばあさんの姿すがたえなくなって、かぜつのってきました。
谷にうたう女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あおうみのようなそらには、しろくもがほかけぶねはしるようにうごいていました。
はちの巣 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なぜ、自分じぶんは、この下界げかいてて、そらうえなどへ、すこしのあいだなりとゆくになったろう。
あるまりの一生 (新字新仮名) / 小川未明(著)
昨日きのふ今日けふ時雨しぐれそらに、田町たまちあねよりたのみの長胴着ながどうぎ出來できたれば
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それをそらに、枯れ竹の柱を四すみへ立てて、古むしろの壁を下げた、怪しげな小屋が一つ、しょんぼりとかけてある。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
津田はそらとぼける事の得意なこの相手の前に、真面目まじめな返事を与える子供らしさを超越して見せなければならなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
東雲しのゝめいろともかず黄昏たそがれそらともえず、溟々めい/\濛々もう/\として
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
こゝろえ、気もそらになり足ただよひ、魂ふら/\と抜出でて藻脱もぬけとなりし五尺のからの縁側まで逃げたるは
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そらざまにげた、おしなはすつとつて、しなやかにやなぎみきたゝいたので
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
少女おとめ毎日まいにちのようにそらをながめては、人しれずかなしそうなためいきをついていました。
白い鳥 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
およ人間にんげんほろびるのは、地球ちきう薄皮うすかはやぶれてそらからるのでもなければ
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そう思ってゆくてをみると、白い道が夕もやの中へきえて、そのさきそらには二つ三つ、きいろい星が光りだしているばかり。
あたまでっかち (新字新仮名) / 下村千秋(著)
「やってみろ! おまえならこのうみせるだろう。」と、このとき、そらでからすがいいました。
馬を殺したからす (新字新仮名) / 小川未明(著)
おうさまは、よるそらあおがれました。あたまうえには無数むすうほしかがやいていました。
北海の白鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)