“空(そ)” の例文
その精誠に至りては、天もまた泣くべし。「かくとしも知らでや去年(こぞ)のこの頃は君を空(そ)ら行く田鶴(たず)にたとえし」
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
あわあわしい白(し)ら雲が空(そ)ら一面に棚引(たなび)くかと思うと、フトまたあちこち瞬(またた)く間雲切れがして
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
どうも、かういふ会なんていふもんは、空(そ)らぞらしくていかん。恩師とかなんとか云つたところで、入学準備の相手をした先生ぐらゐに、誰も一生感謝の意を捧げる筈はないさ。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
青(あ)アオい空(そ)オラを見イたら
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)