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集
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かた
ふりがな文庫
“
集
(
かた
)” の例文
五、六人の大官が、
綺羅星
(
きらぼし
)
を
集
(
かた
)
めたように美々しい一団となって通りかかった。加納遠江守はすぐわかる。眼じりに有名な
黒字
(
ほくろ
)
がある。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
羊のむれは羊の群らしくそんなことに関係なく、しじゅう汽車に驚いて
集
(
かた
)
まってみたり、池に直面して
凝議
(
ぎょうぎ
)
したりなんかばっかりしてる。
踊る地平線:08 しっぷ・あほうい!
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
「やはり
延暦寺
(
えんりゃくじ
)
の区域だね。広い山の中に、あすこに
一
(
ひ
)
と
塊
(
かた
)
まり、ここに一と塊まりと坊が
集
(
かた
)
まっているから、まあこれを三つに分けて東塔とか西塔とか云うのだと思えば間違はない」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「ぢやが何にも残らんなあ、みいんな
担
(
かつ
)
いで行つて了ふんだ、使へるだけ使ひ尽して、そして死ぬ時にや、こつぽりと
集
(
かた
)
めて持つて行くんだから。」と平七は嘆くやうに言つた——「まア仕様事がない、どうしたもんだ、どうも仕様がない。これだけに
尽
(
つく
)
いてやれや、
彼
(
あれ
)
も満足やらうぞい。」
厄年
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
今の野原では、むこうに小さく人かげが
集
(
かた
)
まって、
負傷者
(
ておい
)
に応急の手当てをし、下山の道をつづけるらしい。こっちへ来る気はいはない。
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
同時に、包囲軍からの矢、おびただしくこの望楼に飛来して、避難民ら口々に絶叫し、一隅に
集
(
かた
)
まって顫え
戦
(
おのの
)
く。
若き日の成吉思汗:――市川猿之助氏のために――
(新字新仮名)
/
林不忘
、
牧逸馬
(著)
おびただしい烏の群が一
集
(
かた
)
まりになって降りて宿無犬が十匹余りも遠巻きに吠え立てている。
釘抜藤吉捕物覚書:02 梅雨に咲く花
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
檐
(
のき
)
の端に富士を仰いで、春から夏を飛んで、すぐ秋虫の音を聞く山家住まい、あみだ沢は山あいに五、六軒の
草葺
(
くさぶ
)
きが
集
(
かた
)
まって炭焼き、黒水晶掘り、木こりにかりうど、
賤機木綿
(
しずはたもめん
)
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
一夜寝もやらず、室内を歩き廻って明かした城主
札木合
(
ジャムカ
)
が、髪を掻きむしり、腰の大刀を揺すぶって、物凄い顔で往きつ戻りつしている。侍女二三、隅に
集
(
かた
)
まって恐怖に震えている。
若き日の成吉思汗:――市川猿之助氏のために――
(新字新仮名)
/
林不忘
、
牧逸馬
(著)
“集”の意味
《名詞》
何かをたくさん集めたもの。 とくに、文章、音楽、絵画、詩などの作品を集めたもの。
(出典:Wiktionary)
集
常用漢字
小3
部首:⾫
12画
“集”を含む語句
群集
集団
集合
集會
蒐集
寄集
集会
蝟集
人集
採集
凝集
蒐集家
召集
古今集
集注
密集
表面採集
募集
集團
撰集
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