処置かた)” の例文
旧字:處置
「これに三十円あります。まあこれだけげておきますから、うち処置かたをつけて、一日も早く東京へおいでなさいな」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ところでそっちの処置かたがついたら、そろそろ後釜あとがまの売りつけ——いやここだて、おれもおっかさんもおまえをな、まあお浪さんのあとに入れたいと思っているのだ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
も一度千々岩につッついてもらえば、大丈夫できる。武男さんが帰りゃなかなか断行もむずかしいからね、そこで帰らんうちにすっかり処置かたをつけてしまおうと御隠居も思っとるのだて。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)