“後釜”の読み方と例文
読み方割合
あとがま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで内からは女房のお大が糸を引いて、清七の後釜あとがまに幾次郎を据える段取りになったのですが、主人も直ぐには承知しない。
半七捕物帳:68 二人女房 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
一緒にいた芸妓げいしゃあがりらしい女と、母親との折合いがわるくて、このごろ後釜あとがまに田舎から嫁が来ているという事情などもお銀はよく知っていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
仮りに吾輩が彼奴の見込み通りに斎藤先生を殺して、その後釜あとがまに座って、コンナ実験をこころみて失敗をして自殺を思い立った人間とするかね。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)