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担
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かた
ふりがな文庫
“
担
(
かた
)” の例文
旧字:
擔
紅き
石竹
(
せきちく
)
や紫の
桔梗
(
ききょう
)
を
一荷
(
いっか
)
に
担
(
かた
)
げて売に来る、
花売
(
はなうり
)
爺
(
おやじ
)
の笠の
檐
(
のき
)
に
旭日
(
あさひ
)
の光かがやきて、乾きもあえぬ花の露
鮮
(
あざ
)
やかに見らるるも嬉し。
銀座の朝
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
笑やアがって……あれまア
肥料桶
(
こいたご
)
担
(
かた
)
げ出しやアがった、
桶
(
たご
)
をかたせ、アヽ桶を
下
(
おろ
)
して挨拶しているが……あゝ兼だ
新田
(
しんでん
)
の兼だ、
御厄介
(
ごやっけい
)
になった男だからなア
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
かの人々の弐千余円を失ひて
馳違
(
はせちが
)
ふ中を、梅提げて通るは
誰
(
た
)
が子、猟銃
担
(
かた
)
げ行くは誰が子、
妓
(
ぎ
)
と車を
同
(
おなじ
)
うするは誰が子、
啣楊枝
(
くはへようじ
)
して好き
衣
(
きぬ
)
着たるは誰が子、
或
(
あるひ
)
は二頭
立
(
だち
)
の馬車を
駆
(
か
)
る者
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
さいぜん
走
(
はし
)
りたる
者
(
もの
)
ども
戸板
(
といた
)
むしろなど
担
(
かた
)
げる用意をなしきたり、
妻
(
つま
)
がもちたる
首
(
くび
)
をもなきからにそへてかたげければ、人々
前後
(
ぜんご
)
につきそひ、つま子らは
哭
(
なく
)
々あとにつきて
皈
(
かへ
)
りけるとぞ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
なれども、しかしそんな小さな事に非常に注意するに
拘
(
かかわ
)
らず、人の小僧を夜中
担
(
かた
)
げて往ってからして
破戒
(
はかい
)
な事を行うて平気で居るというその真意が分らない。
朦昧
(
もうまい
)
といってよいか馬鹿といってよいか。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
▼ もっと見る
汝らのうち一人その袋を
担
(
かた
)
げて
随
(
つ
)
いて来るなら往こうと言う。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
と、その儘刀を
担
(
かた
)
げて一散に逃げ出したさうだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“担”の解説
担(たん dàn、本来は擔)は、中国の伝統的な質量の単位である。
1担は100斤と定義されているが、1斤の定義が国によって異なるため、1担の大きさもそれによって異なる。中国大陸の市制ではちょうど50 kg、香港では60.478982 kg、台湾の台制では日本の尺貫法に従い、ちょうど60 kgとなる。
(出典:Wikipedia)
担
常用漢字
小6
部首:⼿
8画
“担”を含む語句
荷担
差担
担桶
荷担夫
担売
加担
担架
引担
加担人
担保
担夫
担棒
担荷
担込
御幣担
石担
担人
担当
一担
分担
...